記事一覧
ナイト オン ジ アース
倒木がイヌの頭蓋骨をカチ割った
浮遊するマーメイド 偏屈した洞穴
ウロの中ではフクロウの親子がネズミを頬張る
忘れ去られた祠が神の不在を告げる
今
空気中を漂う水分が全て水玉模様になり
頬から雨となり
伝って川となる
渇いた皮膚に染み込んで芽吹くは老廃物の巡り合い
オフィーリア 水溜りで死んでいる
オフィーリア 絹を纏って消えろ
雷は夜空を迷路に育て上げ
風にほどけて出口が
Goodnight Sandy
逆さまに吊るされた人形達は幸福時代へのアンチテーゼだった
サンディは母親がお酒を飲んでいるのを見たことはなかった
サンディは父親の顔を見たことはなかった
「出張に行っている、それはとても遠いところよ。いつか帰ってくるのを待っているの」
新しい時代の戦争孤児院。
たくさんの兄弟姉妹と大きな館で暮らしていて、毎日渡される甘いクッキーが1つ。
その味が忘れられない。幸福のチョコチップクッキー
怪奇エクトプラズム耳クソ妖精
あの時までは、耳掃除が好きだった。
雨が静かに降る梅雨入り直前の19:30の出来事だった
耳に綿棒を突っ込むと口がポカンと開く
反射的にいつもは口を閉じるのだが俺はあまりの耳掃除の気持ち良さに思わず口を紡ぐのを忘れていた
すると喉の奥からなのか舌の裏からなのかエクトプラズムがシュルシュルニョロリと現れた
な、なんじゃこりゃ
声に出そうと思っても口が塞がらず思うように喋れない。
呆気に
I LOVE YOU ともだち
母船に隠したチーズ
狂犬病のテレビジョン
二足歩行のヤスデ
6でも9でもかまわない
5対1でもかまわない
さぁ、窓から飛び出そう
さぁ、窓から飛び出そう
さぁ、窓から飛び出そう
太ったキング、冷えたウロコ、最後の審判、最初の記憶、突き当たりを右に、月明かりを糧に、祭壇を探せ、チョップくらった、最後の街角独り歩きする煙達、夕暮れが壁に描いた絵、その下にある犬のくそ、立ち上がれないくらい気持ちのい