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#167 ほどよい刺激を求めてる
自分にはHSPの傾向がある。
そう思ったのは2年前、2度目の適応障害を患ったときだった。
HSPのセルフテストには20個以上が当てはまっていたし、HSPに関する書籍『繊細さんの本』や『敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』などを読んで共感を強く覚えた。
だが同時に矛盾も覚えた。
刺激に弱いくせに、どこか新しい刺激を求めているところが自分にはある。
このままではいけないという現状への危機感によって、自分を変えるために新しいことがしたいと思っている。
そして積極的にチャレンジして、とてつもなく疲れてしまうのだ。
チャレンジ精神はあるけれど、疲れやすい。
これがもしHSP気質によるものなら、厄介なものだなとときどき思う。
世の中の刺激に適応しきれない
とある資格の講座の紹介に、こう書かれていた。
「一緒の目標を持った仲間たちと出会えるから、お互いに刺激し合える」
僕はこの手の文面が、とても苦手である。
人からの刺激というのは、往々にして僕にとっては強すぎるからだ。
仲間と出会いたいという気持ちはあるけれど、かといって刺激し合える仲間が欲しいわけでもないのである。
だけどこういった宣伝文句を魅力的に感じる人が多いから書かれてあるのだと思う。
そうなると、やはり僕は世の中の刺激に適応できる人間ではないのだろう。
以前書いた記事のタイトルが、僕の叫びである。
何かにチャレンジしたい。だけど刺激に負けるのが怖い。
失敗を恐れていると言われればそれまでだが、刺激に負け、メンタルが落ちるときの苦しさというのは、できればもう味わいたくはない。
刺激を受けるのが怖いのに新しい刺激を求めているという矛盾。
これが矛盾にならないような、ほどよい刺激が得られる場所はこの世にあるのだろうか――。
そんな僕は、今年の6月からとあるチャレンジをした。
それこそが、noteで文章を発信するというチャレンジである。
noteは全てにおいてほどよい
自分の文章を、不特定多数の人が見られる場所へ発表する。
僕らnoterが日常的に行っていることだけど、これは冷静に考えればかなりチャレンジングなことだと思うし、刺激的な行動だと思うのだ。
それでも続けられるのは、全ての文章を受け入れてくれる器が、このサイトにはあるからなんじゃないかと思う。
その器を作っているのが、まさしくnoteで活動している人たち。
皆さんと接していると、とても優しさに溢れているし、何より言葉と接している時間が長いから、言葉選びがとても上手だなと尊敬する。
その言葉選びのレベルの高さこそ、noteの大きい器を作っているのだろうし、強すぎないほどよい刺激を僕に与えてくれるのだと思うのだ。
これが刺激し合える仲間との出会いなのであれば、まさしく僕が求めていた出会いなのかもしれない。
noteを始めてから半年と半月。
noteから、皆さんから心地よい刺激を受けながら、とても成長することができ、また向上心を得られたと本当に本当に感じている。
来年もnoteにほどよい刺激を求めながら、日々執筆に精進していきたい。
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