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#206 ネガティブは頑張りすぎのサイン
できることならいつだってポジティブでいたい。
だけど、週に1回は必ずネガティブな気持ちに支配されるときがある。
昨日から今朝にかけてがそんな時間だった。
若い頃は、ネガティブになってしまう自分が嫌いだった。
だけど、最近は少しずつそんな自分を受け入れることができている。
なぜなら僕の場合、ネガティブになるときは疲れているから。
もっと言えば、頑張りすぎてしまったからである。
ネガティブという自覚
自分自身がネガティブであることを自覚したのは大学時代、アルバイト先のパートのおばさんに言われたのがきっかけだった。
仕事でミスをすると、周りにこう言うのが癖だった。
「本当にすみません。こんなミスするなんて」
「本当ダメだなぁ、自分って。迷惑かけてすみません」
とにかくしきりに謝るし、しきりに自分を責めるのである。
だけどこれは本当に癖で、ネガティブであるという自覚がなかった。
すると、パートのおばさんにこう言われたのである。
「立竹君ね。ミスはしょうがないものだから、謝るのは一回でいいの。
あと自分を責めたところで何も変わらないから、もうやめなさい。
だからネガティブになっちゃうんだよ」
これを言われたときに、僕は初めて自分がネガティブであることをはっきりと自覚したのだ。
ずいぶんと遅い目覚めだったけど、今でもパートの方には感謝している。
それから僕は20代をかけて、ネガティブな自分を矯正しようとした。
自己啓発本を読み漁り、実践し、とにかくポジティブになろうと努力した。
その成果はないわけではなかった。
けれど、どうしても常にポジティブでいることはできなかった。
高校時代を思い返す。
クラスの中心にいた男友達はいつでもポジティブだったなぁ。
いつでも笑っていたし、いつでも楽しそうだったなぁ。
自分もそんな風になりたいけど、やっぱりなれないなぁ。
誰かと比較してまたネガティブになる。
そして、そんなネガティブな自分が嫌いになる。
そんな負のループがしばらく続いたのだった。
ネガティブになるのは一生懸命だから
だけど30代になってから気づいたことがある。
僕がネガティブになるときには、必ず理由があるということに。
一つは自然現象。
季節の変わり目だとか、天候状態だとか。
そういったことでもメンタルが落ちやすい。
もう一つは、シンプルに疲れているから。
自分で言うのもなんだが、僕はマグロのように動いていないと気が済まない質である。
仕事に趣味、自分磨き――それらに邁進し休むのを忘れるときがある。
そんなとき、ふと後ろ向きになってしまうことが多い。
ゆえにネガティブになるのは、疲れているサインだと気づいたのである。
一生懸命頑張りすぎている黄色信号の役割を果たしているのだ。
自分の心にある信号の存在。
これに気づけたとき、不思議とネガティブ感情を受け入れることができたのである。
頑張りすぎているから少し休もう
なんとか前向きに生きよう。
辛いことはたくさんあるけど、せっかくの人生なのだから少しでもポジティブに生きていこう。
noteで活動している人の中にはそう思っている人もいるかと思う。
だけど、きっとそう思っていてもネガティブになってしまうことや挫けそうになってしまうこともあるだろう。
ネガティブは決して悪いものではない。
その感情は、あなたの心が知らせる黄色信号なのである。
「頑張りすぎているから、少し休んだ方がいいよ」
そんな心からのメッセージなのだ。
一生懸命頑張れるなんてすばらしい。
だけども、どうか無理せずに。
自分を労わりながら、ゆっくり歩いていきましょうね。
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