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#29 夢と理想と目標と現実

「ペンションメッツァ」というドラマを見ている。

1つの客室しかない山奥のペンションに訪れる人々と、そこを切り盛りする小林聡美さん扮するテンコの物語。
事件という事件は起こらず、ゆったりとした時間が流れていく。
テンコの言葉にどこか人生を考えさせられる心地よく深い作品。

ああ、テンコのような暮らしが理想だなぁ。

と、思っていたときにふと「理想」について考えたくなった。
今の自分の、理想ってなんだろう。

夢と理想と目標

「理想」について考えているときに、2つの類義語が浮かんできた。
夢、そして目標だ。
どれも人が目指すものであり、憧れるものという印象のある言葉。
だけどそれぞれ似て非なる言葉。
皆さんは、それぞれを持っているだろうか。

将来実現させたいと思っている事柄

引用:デジタル大辞泉

小学校の卒業アルバムに「将来の夢」を書いた記憶がある。
そのときの僕の夢は「漫画家」だった。ありがちな将来の夢だ。

けど、齢33の今、夢ってなんだろうなぁと思うとなかなか出てこない。
子どもの頃よりも「将来」というものが制限されているからかもしれない。

理想

人が心に描き求め続ける、それ以上望むところのない完全なもの。そうあってほしいと思う最高状態

引用:デジタル大辞泉

きっと大人になると夢は少なくなるけれど、
将来が狭まる分、それが理想になっていっているのではないか。
夢というのは漠然としているもので、
理想はより明確になっているものなのだと思う。

理想なら、いくつかある。
大自然の中で、静かに暮らすのは理想だ。
森の中で、静かに読書ができたら……想像するだけでにやける。
あとは今いる友達たちと末永く仲良くしていくのも理想。
時々会って笑って話せれば最高だなと思う。

かつては、自分の書いたもので生きていくことも理想だった。
けれど、それは今では理想ではなく、別のものに変わった。
それは、目標だ。

目標

行動を進めるにあたって、実現・なのをめざす水準

引用:デジタル大辞泉

初めてこの言葉を辞書で引いたけれど、ものすごく腑に落ちた。
夢や理想を持って行動を起こした瞬間、それは目標に変わるのだ。

僕は学生時代、二次創作の小説を書いて、掲示板に投稿していた。
しかし社会人になり、時間がなくなり文章が遠い存在になってしまった。
それでも本当は文章を書いて生きていきたい。
けれど、空白の時間が、理想に対して僕を臆病にしてしまった。

果たして自分の文章が他人に受け入れられるのだろうか。
自分の文章なんかに需要があるのか。

くよくよ悩んで、10年。
僕はようやく一昨年、清水の舞台から飛び降りることができた。
そして、先月にnoteを始めることもできた。

行動を起こしたことによって、書くことで生きるのが、
理想ではなく、目標になったのである。

現実への階段

このように考えると、物事を現実にするためには3つの階段を上る必要があるんだと思う。

まず、夢を明確にして、理想にする。
次に、理想のために行動して、目標にする。
そして目標に向かって努力して現実にする。

自己啓発やビジネスに関する本を見ていると、
必ず書かれてあるのは「とにかく行動」という言葉だ。
その理由は、もちろん目標を達成するためなのだが、
理想を目標に変えるためでもあるのだろう。

振り返れば達成、くらいがいいのかも

僕の目標は、自分の文章で人の心を動かすこと。
それでお金を得て、生業の一つにすることだ。
今までは小説を書いていたけれど、ここでエッセイを書くことも武器にしたくて、日々noteで活動している。

今日、この記事の更新で29日連続投稿になる。
しかし、これは毎日投稿を目標にして達成しているわけではない。
振り返ってみたら、いつの間にかここまで来ていたのである。
目標を達成するには、それくらいの気概がいいのかもしれない。

なので、僕は今日も明日も書いていく。
夢や理想を目標にできたのだから。


……さて。
大自然の中でペンションを切り盛りするという理想を目標にするためには、まず何から行動すればいいのだろう……???



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