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人事は会社を壊せるスイッチを持っているという話
先日、ある従業員との面談で衝撃的な言葉を耳にしました。
「人事は会社を壊せるスイッチを持っている」
と。目から鱗が落ちる瞬間でした。
この言葉は、かつて師匠から教わった「人事業務に正解はない、でも不正解はあるから、その不正解をしないことが正解」という教えに通じるものがある気がしています。
確かに、人事業務において絶対的な正解を見出すのは難しいですが、明らかな間違いは存在します。
では、人事業務の「不正解」とは具体的に何でしょう?
これまで朧気なイメージしか持っていませんでしたが、この機会に言語化してみました。
従業員の声を無視する
人事面談で従業員の意見や懸念を聞き流し、適切なフィードバックや対応を怠ること公平性を欠いた評価
感情や偏見に基づいて評価を行い、客観的な基準を設けないこと短期的な成果主義
長期的な人材育成を無視し、短期的な成果のみを重視することコミュニケーション不足
制度変更や重要な決定事項を従業員に適切に説明せず、不信感を招くこと硬直した制度設計
企業文化や従業員のニーズを考慮せず、柔軟性のない人事制度を導入することプライバシーの侵害
従業員の個人情報を適切に管理せず、不必要な私生活への介入を行うこと
これらの「不正解」を避けることが、人事業務の「正解」に近づく道なのかもしれません。
そして、「いつでも俺壊せるからね」という逆説的な気概を持って人事業務に当たることで、自分の仕事に対する自信にもつながる気がしてきました。
この認識は、人事担当者に大きな責任感と同時に、慎重さと配慮を求めるでしょう。
人事は確かに会社(又は組織)を壊せるスイッチを持っているのではないでしょうか。
しかし、それは同時に会社を良くするレバーでもあるのです。
私の認識として、スイッチ一つで「会社を良くする」ものはないと認識しており「会社を良くしていく」レバーを操作している、という認識です。
このレバーを適切に扱い、従業員と会社の双方にとって最善の結果をもたらすことが、私たち人事担当者の使命なのだと改めて感じました。
この気づきを胸に、これからも従業員一人ひとりの声に耳を傾け、公平で透明性のある人事業務を心がけていきたいと思います。
そうすることで、会社を壊すどころか、むしろ会社をより強固にし、従業員の幸福度と生産性を高める、そんな人事を目指していきたいと思います。