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村上春樹氏の海外受賞国をリストアップしてみた

「ノーベル文学賞」の発表が、10月5日(木曜日)に迫っています。
受賞が長年期待される「村上春樹」氏。私も長編・短編作品のほとんどを読んでいるファンの一人です。

ノーベル文学賞は、国や文化に結び付いた作家がやや取りやすい傾向にある一方、村上氏の作品は「無国籍的・グローバル的」であると評されることが多いため、受賞は厳しいだろうという見方もありますが、個人的にはいち日本人として、受賞を期待しています。

さてノーベル賞の審査は「スウェーデン」で行われていることは有名かも知れませんが、今回はふと気になって調べてみた、村上氏の「受賞国」をリストアップしてみました。
(最後に、日経新聞の三年前の記事も参照したいと思います)

結果としては、ほぼ「欧州制覇」と言っても良いレベルでした。正直ここまでかと驚きました。同時に、あくまで私の感覚ですが、日本を除くアジアでの受賞は特に見受けられないことから、アジア(日本)文化に根付いた作家といったイメージが薄く、この辺りも、受賞理由が与えにくい要因の一つになっているかも知れないと感じます。
(他にも受賞が難しい理由は幾つかあるのですがそれは追々・・)

(引用:上記Wikipedia→「文学賞選考における評価」を元に、国名を別途調べて掲載)

◆2006年(57歳)
フランツ・カフカ賞
「チェコ」

フランク・オコナー国際短編賞
「アイルランド」

世界幻想文学大賞
「アメリカ」

◆2009年(60歳)
エルサレム賞
「イスラエル」

スペイン芸術文学勲章
「スペイン」

◆2011年(62歳)
カタルーニャ国際賞
「スペイン」

◆2014年(65歳)
ヴェルト文学賞
「ドイツ」

◆2016年(67歳)
アンデルセン文学賞
「デンマーク」

◆2018年(69歳)
アメリカ文学賞
「アメリカ」

フランス芸術文化勲章コマンドゥール
「フランス」

◆2019年(70歳)
ラッテス・グリンツァーネ文学賞
「イタリア」

◆2022年(73歳)
チーノ・デル・ドゥーカ世界賞
「フランス」

◆2023年(74歳)
アストゥリアス皇太子賞文学部門
「スペイン」

(引用終わり)

いかがでしょうか。国際的、特に欧州の文学界で圧倒的な評価を受けている作家であることは言えそうです。その理由として、無国籍性・グローバル性が評価されやすいからと考えることも出来ます。

最後に、三年前の記事ですが、村上氏の本がどれだけ多くの国の言語に翻訳されているか、以下の日経新聞の記事が参考になります。

出版タイトル数は、中国・韓国・台湾が上位に来ているため、「よく読まれているのはアジア」ということになるかも知れません。ここは上記のリサーチとは異なる学びでした。
(ただし引き続き、冒頭に述べた「アジア作家のイメージがない」という点は、小説の内容面・作風から言えると考えています)

以下、前者は三年前の記事、後者は今年の記事です。

ノーベル文学賞の受賞は難しいかもしれませんが、いちファンとして、今年の発表も注目しています。

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