金網で自分らしさが出なかった
シリーズ・現代川柳と短文 007
(写真でラジオポトフ川柳095)
覆水盆に返らず、ということわざもさすがに賞味期限が切れるころだ。もっと現代に寄せたわかりやすい表現にしよう。焼肉屋の網から落ちたネギタン塩のネギはもとに戻らない、はどうか。盆からこぼれた水が地面に染み込むと取り戻せないように、網をすり抜けその下の熱源に落下したネギは燃え尽きて二度と返っては来ない。取り返しがつかない。そもそもあのネギはなんなんだ。なぜ当たり前のように乗った状態で出てくるんだ。こぼさずに焼くことなんかできないじゃないか。ここできっぱり言わせてもらうなら、あのネギは焼いたあとに乗せるのが正解だと思う。でもなあ、ちょっと焼きたいかんじもあるなあ。むずかしいなあ。そういえばお盆に水を入れてるってどういう状況なんだろうなあ。
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