ラジオポトフ(おしゃべり大好き作家と俳優で美術家のラジオ)

今田と高澤の善良なラジオです。 こちらのアカウントは今田が運用していますが、高澤も元気です。ご聴取&おたよりはリンク先からどうぞ。 https://potofu.me/radio-ptf

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【録音あり】スペースラジオポトフ「5月に砂金の取れる川」【無事終了】

概要来たる2023年5月26日金曜の夜、ツイッターの生放送機能「スペース」を使った月イチ恒例のおしゃべり企画「スペースラジオポトフ」第12回を行います。ラジオポトフアカウントからお気軽にお聴きください。応援や感想などは「#スペースラジオポトフ」をつけてツイートしてください。参加者のうち余裕のある者が読み上げます! 【参加者】 今田健太郎(いまだ・けんたろう) 高澤聡美(たかざわ・さとみ) 鳥原弓里江(とりはら・ゆりえ) 前回の記録と録音 テーマ1. 現代川柳ネプリ第2弾

    • 彦星はハニートラップまみれなの/暮田真名

      シリーズ・現代川柳と短文NEO/235  ヘラクレスにたてついた蟹が星座になったのだから、彦星に仕掛けられたハニートラップの数々も星座になってしかるべきだ。なにしろまみれである。それで11月の夜空は明るい。 【きょうの現代川柳】 彦星はハニートラップまみれなの /暮田真名 ▼出典

      • 今夜だけスイートピーにかこまれる/暮田真名

        シリーズ・現代川柳と短文NEO/234  ほんとうは昨夜もかこまれたのだが、今夜だけ珍しくそうなのだ、とうそぶいた。実際はかこまれておらず毎晩かこまれた夢を見ている、というわけでもない。毎晩しっかり8時間睡眠をとっていて、そのうち7時間はかこまれているのだ。ああいや、ここだけの話。 【きょうの現代川柳】 今夜だけスイートピーにかこまれる /暮田真名 ▼出典

        • 不安な人はくじで決めるね/暮田真名

          シリーズ・現代川柳と短文NEO/233  だれかが意図を持って決めたり、恣意的に決めたりするのではなく、公平に抽選で決めよう。うん、今回はそれでいい。ひとつしかないケーキを3人のうちだれが食べるかを決める抽選だからまだそれでいい。ノートのきれはしで3人ぶんのくじを作ろう。しかし、もし、対象者が何万、何十万にも及ぶ抽選だったら、いったいどうすればいいんだろう。ノートが何冊あっても足りないよ博士。ぼくたちにはそんなお金もない。そもそもアスクルに電話するための携帯電話を契約するお

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        • 現代川柳と短文
          414本
        • きのうの無免許医
          243本
        • これも「読み」ですか?
          15本
        • 雑文ラジオポトフ
          320本
        • スペースラジオポトフ
          10本
        • 現代川柳と、400字の雑文
          100本

        記事

          占ってちょうだいヌーをあげるから/暮田真名

          シリーズ・現代川柳と短文NEO/232  複数人でのアカペラ(ハモネプと言ったほうがわかりやすいのかも)の歌い出しの直前、ひとりが「♪フー」と歌い、それを基準に全員で音程をそろえる時間があるが、あの「♪フー」が「♪ヌー」だったら、世界はどうなるだろう。 【きょうの現代川柳】 占ってちょうだいヌーをあげるから /暮田真名 ▼出典

          占ってちょうだいヌーをあげるから/暮田真名

          看板を穴が開くまで書きかえる/暮田真名

          シリーズ・現代川柳と短文NEO/231  クリニックの看板は動物だらけだ。耳鼻科のそれを見れば、まず間違いなくぞうである。なにせやつらは耳がでかいし、鼻も長い。耳鼻科向きの動物だ。そこにきりんが現れる。たしかに耳鼻科はぞうのひとり勝ちだったが、耳鼻咽喉科ならきりんにも勝ち目が生まれる。もしぞうが耳がでかくて鼻が長くてのどが長かったらぞうのひとり勝ちが続くが、もはやほとんどばけものだ。 【きょうの現代川柳】 看板を穴が開くまで書きかえる /暮田真名 ▼出典

          とこしえとひとつながりになってきた/暮田真名

          シリーズ・現代川柳と短文NEO/230  いまはそうでもないにしても、いずれ来るその日に備え、だじゃれを言えるようになっておきたい。言いたくなってから特訓しても間に合わないだろう。人はいつまでも若くはいられない。不老不死をはじめ、人類は永遠という概念に憧れてきた。しかし、人には寿命があり、ものごとは盛者必衰である。ここで視点をすこしだけ都営浅草線に移そう。とこしえが無理なら、とごしえき(戸越駅)だ。 【きょうの現代川柳】 とこしえとひとつながりになってきた /暮田真名

          とこしえとひとつながりになってきた/暮田真名

          太陽と太陽暦のぬいぐるみ/栫伸太郎

          シリーズ・現代川柳と短文NEO/229  ぬいぐるみは所有できる。だから、推し活にはげむ者の多くが推しの対象のぬいぐるみを持っている。たしかに、外に連れ出せたり、いっしょに写真を撮れたりもする。そこがいい。しかし、根源的には推しを所有できるところがいいのだ。これは独占欲とはべつの話である。 【きょうの現代川柳】 太陽と太陽暦のぬいぐるみ /栫伸太郎 ▼出典

          ぺたぺたに依拠しているかわからない/栫伸太郎

          シリーズ・現代川柳と短文NEO/228  まず、依拠している、と仮定する。それで矛盾があれば依拠していないことになる。逆に、依拠していない、と仮定してもいい。それで矛盾があれば依拠していることになる。筋道を立てて考えるのは、そのほうが他人に共有しやすいから。それを科学の方法と言ってもいい。ではここで、われわれは科学に依拠している、と仮定しよう。 【きょうの現代川柳】 ぺたぺたに依拠しているかわからない /栫伸太郎 ▼出典

          ぺたぺたに依拠しているかわからない/栫伸太郎

          円周率としては大きめ/栫伸太郎

          シリーズ・現代川柳と短文NEO/227  5である。 【きょうの現代川柳】 円周率としては大きめ /栫伸太郎 ▼出典

          両岸にショートケーキが置いてある/栫伸太郎

          シリーズ・現代川柳と短文NEO/226  生活範囲内に河川や湖がある方ならわかるだろうが、あちら側の岸とこちら側の岸はある種の目印として機能することになる。地図上のそれとしてだけではなく、ことばの中でもやはりそれ、つまり目印は目印なのだ。しかしいま、両岸ともにショートケーキが置いてある。ショートケーキ側とショートケーキ側である。たとえば、鉄道の駅の北口と南口がどちらもショートケーキ口だったらどうなるか、想像してほしい。濃いコーヒーがほしくなるじゃないか。 【きょうの現代川

          両岸にショートケーキが置いてある/栫伸太郎

          360と365のちがい/栫伸太郎

          シリーズ・現代川柳と短文NEO/225  365とは360のことで、いずれも「1周」と言おうとしている。では、なぜ微妙に数字がちがうのか。人が数えたからだ。だいたいでいいよ、と言う人がいる一方で、だめだ厳密にやろう、と言う人がいたり、その両者が接近したり離れたり、主張を入れ替えたり。やがて多くの人がその根拠を忘れ、数字だけがそこに残った。じつはわれわれはなにも考えていないのかもしれない。大いなる回転に抱かれているだけで。 【きょうの現代川柳】 360と365のちがい /栫

          石けんに昏さをきいていたいけど/栫伸太郎

          シリーズ・現代川柳と短文NEO/224  かつてそれは死体の油脂から作られていたという話がある。たしかに昏いエピソードに思えるものの、しかしそれは近代以降につくられた「昏さ」にも思え、そこから厨二病の匂いを嗅ぎ取るのはいささか飛躍に過ぎるかもしれないが、おそらくは「暗さ」ではなく「昏さ」であるところからもその匂いは立ちのぼっている。 【きょうの現代川柳】 石けんに昏さをきいていたいけど /栫伸太郎 ▼出典

          二つにわれて伸びるしろくま/栫伸太郎

          シリーズ・現代川柳と短文NEO/223  鹿児島県の名物にしろくまと呼ばれるかき氷がある。練乳をまとったふわふわの氷に生のフルーツがあしらわれたものだが、わたしは生のフルーツが苦手なのでこれを食べない。生のフルーツが苦手なのはべつにしろくまのせいではなく、なんならしろくま発祥の店とされる天文館のむじゃきにも何度も訪れたことがあるが、やはりしろくまを食べた記憶はない。なぜなら、生のフルーツが苦手なのだ。 【きょうの現代川柳】 二つにわれて伸びるしろくま /栫伸太郎 ▼出典

          凹んだらうつわにされるからあるく/栫伸太郎

          シリーズ・現代川柳と短文NEO/222  最近はうつわになにを入れるべきかを悩んでいる。待てよ、そもそも「入れる」でいいのだろうか。そそぐ/のせる/盛る/ならべるなども検討すべきかもしれない。うつわは奥が深い。むろん奥が浅いうつわだってそうである。 【きょうの現代川柳】 凹んだらうつわにされるからあるく /栫伸太郎 ▼出典

          題名もコーンポタージュの一部/栫伸太郎

          シリーズ・現代川柳と短文NEO/221  どろりとしている。なにもかもが渾然一体となっているのでもはやひとつひとつをわけて取り出すことはできないが、なにもかもがそこにあるんだからもういいじゃないか。ああ、エヴァンゲリオンの人類保管計画とはヒューマンポタージュスープのことで、わたしもあなたも題名もあとがきもその一部だった。もういいじゃないか。 【きょうの現代川柳】 題名もコーンポタージュの一部  /栫伸太郎 ▼出典