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#288 キャリア成長の差は「学習する一歩目に表れる 25/1/8

こんにちは。
今日は、久しぶりにキャリアを考えます。

(実例を基に編集しています)
キャリアアップしたい、成長のためのキャリア開発機会を得たい、仕事のアウトプットレベルを上げたい、いずれにしてもキャリアデザインの飽くなき追求は大小の差はあれど、多くの人が希求していると考えます。自社の従業員を見ても、その自己実現欲求を支援していくことは、人事部門の担当者として、大きなミッションであり、課題だと捉えています。

そう考えたときに、キャリア論は、多様かつ複層的にありますが、まず初歩的な第一歩は、これではないか、と考えた結論が生まれました。

それは、今任されている職務に関する、インプット学習をしているか、です。もっと平たく言えば、勉強しているかどうか、です。

これは、異動や中途入社された方を見ていて、異動前部署や前職から明らかに仕事環境が変わる場面を見ていて、そう感じました。

それは。大半の人が、実は新しい職場環境における仕事内容について、前提となる基本的・標準的な一般知識に該当することを1回でも頭に入れていないことです。これに気づきました。

違う見方をすれば、その部署の業務・作業タスクは、OJTやマニュアル・手順書をもとに遂行することはできます。そして、その作業遂行は慣れとともに早い段階で習熟していきます。

ですが、その作業の判断は、何に基づいて行っているのか、それはその業務上、どのような基礎理論やルールに基づいているのか、などの手順化された理由、判断の根拠、そうした点を理解せずに、作業遂行をしているところに留まっているのです。

たとえば人事であれば、労働法を一通り押さえておくこと(暗記するなどの意味ではありません)、人事基幹制度(等級、評価、報酬)が何なのかインプットしておくこと、が挙げられます。採用であれば、採用活動のバリューチェーンを理解しておくこと、人事同様に労働基準法、それから個人情報関連法、職安法なども挙げられます。

これらの知見は、およそ書籍にもたくさんに体系化されていますから、いわゆるお勉強的にインプット学習することが可能です。それでも、大半の人がそのプロセスを経ていないことに気づきました。

よくあるビジネスパーソンを対象にしたアンケート調査で、「月にどのくらい読書するか」があります。月に1冊以上読書している人は、確か1割程度です。9割の人は、月に1冊も読書をしていません。

この調査結果と、異動・転職直後の基本的なインプットをしていない人が多い感覚が一致するように考えます。

極端に言えば、標準的にパフォーマンスを出す、活躍する第一歩は、非常に簡単である、とも言えます。つまり、初歩的な勉強をする、です。もちろん、勉強だけしても、全然業務遂行がママならない人も時にいらっしゃいますから、お勉強したら評価される、競争に勝てる、とは言い切れません。しかし、最初の一歩でかなり差がつくと考えるならば、まずインプットをすることをやるほうがいい、やって損がない選択と考えます。

それでは、また。

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