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HSPの視点から、防災教育を考える【Your World in Wonderland (2)】

みなさん、こんにちは。禧螺です。

今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。


一昨日の、石川県・能登地方を震源とした地震に、多くの人が恐怖や不安を感じられたことと思います。

罹災された、すべてのみなさまに、お見舞い申し上げます。

GW中ということもあり、普段慣れない土地での天災に、同じ日本国内でも、戸惑う方が多かったかもしれないなと、考えています。


本日は、HSPといろいろな学問を掛け合わせて考える

「Your World in Wonderland」シリーズ

の日です。


それでは参りましょう。



📚


第二回は「防災教育」

を取り扱います。


みなさんは、一日を生活する中、どのくらいの時間を、防災について考えたり、取り組んでおられますでしょうか?

なかには、天災が起こって、自分自身が被災者になって、初めて考えるようになった人も、いらっしゃることと思います。

日本において、最近は「防災教育」という言葉が浸透してきましたが、それを、身体が覚えていて、瞬時に使えるほどには、訓練されていません。

「防災教育」の最終的な目標としての一つは、防災に関する知識を持った上で、個人の選択と判断によって、危険を回避されることです。

今回は、地震に関して、取り上げてみます。


首都直下型地震しゅとちょっかがたじしんという単語。

耳にされたことはありますでしょうか。

30年以内に70%の確立で起こるといわれており、その推定規模は、マグニチュード7.3とされています。

具体的に言えば、1995年に発災した「阪神・淡路大震災」クラスのものか、それ以上の被害をもたらす、といわれているものです。


ですが、ある人たちの中で、これを言うと、耳を貸すどころか、軽くあしらわれてしまうといったことがあります。

どうして聞いてくれないのでしょうか。

「面倒くさいし、わからないし、わかる人だけやってくれればいい」といった気持ちがあるのでしょうか。

特に「面倒くさい」「わからない」においては、正常性バイアスが、働いているのかもしれません。

正常性バイアス:
不都合なことは、必ず起こるものであっても、”起こらない”ことを想定している状態

日本は、地震大国だと言われていますが、自分の身に災害が降りかからない限り、正常性バイアスにかかってしまうことがあります。

「防災とかわからないし、自分の身に起こってないから、まぁいいやぁ…」といった気持ちです。

つまり

「考えたくない」の心理が働いている状態

と、言い換えることもできるのです。



📚

防災の基本は「自助「共助」「公助」で成り立ちます。

「自助」は、自分自身でなんとかすること。

「共助」は、周囲の家族・近所の人と協力して取り組むこと。

「公助」は、行政の支援を、それぞれに指します。


しかし、現状、日本での防災教育を考えると、大方、

●「自助」によって、生死が決まってくる。
●災害が発生した瞬間に、自分がどう行動するかによって、生存確率が全く違って来る。

と言われています。

つまり

「自助」で、どれだけ自分自身を救えるかが、生きるための鍵

になります。

残念なことに、現在の「公助」は、3つの「助」を合わせて100%とすると、わずか2%弱しか、機能しません。

実際、東京の人口1000万人に対して、救急車の数は、350台とされています。

仮に、100万人が一斉に、救急車を要請しても、同時刻に行けません。

優先順位がつけられて、自分がどんなに苦しくても、後回しにされる可能性もあります。

この割合をどう見るか、人によって、感じる部分が違って来るところですが、こうした部分を、政府が予算を削っているのは、周知のことです。


こういったことからも、災害において、自助の力を、普段から高めておく必要があります。



📚

ここから、災害における「自助」の伸ばし方なのですが、

HSP気質が強い方は、防災分野において、非常に重宝されます。


「自助」は「発災した時に、自分はどのように行動すればいいのかをシミュレーションする」ことを、求められます。

例えば、災害が遭った時に、避難を想定して、その経路を散歩して確認するとか、大きな敷地がある場所を確認するなど、自分の想像力と実際に足を動かします。

また、インターネット上においては、ハザードマップの確認や、よりよい備蓄品を調べてみることもできます。


HSP気質の強い方は、その特徴の一つに「危機管理能力の高さ」が上げられます。

平時、特に心配することなく、仕事や学習、その他の取組に、時間と労力を割くことができるのは、危機管理の面から言えば「有事の際には、生き残るための方法や仕組みが、きちんと整っているから」とも言えます。

想定されるかもしれないリスクを、ある程度想像し、被害がでないように事前に防いだり、減らしたりすることが大切で、その力が直接、自分自身、または家族の生存に繋がります。

そして、先ほどの「正常性バイアス」がかかることが多いのも、事実です。

現に、何度、大きな地震を経験していても、どこかの地域においては「建物が耐震基準値を満たしていなかった」「避難経路を確認していなかった」といった問題点が、毎回指摘されています。

「忘れた頃に、災害が来た」のではなく「正常性バイアスが慢性化しており、いざと言う時の行動体系が、確立しなかった」と、表現する方が正しいかもしれません。


「危機管理能力」は、一見、平時では、何の役にも立たないように言われます。

それは、その状態が”ない”ことを前提に、進められる話です。

しかし「ない」とは言えません。

実際に地震は起こりますし、それによって、罹災されたり、命を落とされる方もいるのです。

日本に住んでいて、そういう歴史と実態がある限り「私は無関係だ」とは言えません。

私たちが、そこに意識を向けない限り、わからないものは、いつまでもわからないままです。


HSPの危機管理能力に加え、物事を深読みしたり、ささいな刺激を察知する能力が加わると、防災能力が、さらに確固たるものになります。

地震が発生したことを深読みする、つまり「次、また地震があるかもしれない」とか、防災の知識が備わっていれば「避難備品の準備」だとか「情報収集する」といった行動が、即座に周囲に提案することもできます。

「あらかじめ、○○が起こった時に、××のように行動することを、頭の中でやっている」といったことは、HSP気質の強い方たちには、よく聞かれる話です。

みんなが慌てふためいている時に、支援物資に関する情報を耳にしていたことによって、その知恵が、実際に、家族や友人を助けることになった、という事例もあります。

普段、どんなに冷静な人でも、パニックになることがあるのですから、定期的に、HSPの視点で防災を考えることは、それだけで、その周囲の人の生存率も上げることに繋がるのです。


平時の生活を「平時」として過ごせるのは、災害に際した危機を、ある程度想定され、回避されると信じていられるから、為せることです。

HSPの「ささいなことが気になってしまう」気質は、危機の場面では、それこそが、生死を分ける判断にもなり得ます。


知識は、使われて初めて、人を生かすことができます。

それを、よりよい方法で、誰にも優しい形でできるように実現しうるのが、HSP気質ではないだろうかと、思うのです。



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みなさんに、ここで出逢えて嬉しいです。

この記事にお時間をいただき、ありがとうございました。


それでは、今日はここまでです。

みなさんの本日が、素敵なものでありますように。



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【おしらせ】
2022年10月から、ワンコインミニセッション(500円)を開設いたしました。


詳しい申し込み方法、セッションの流れは、

・下記記事をクリックしていただく

・個人クリエイターのnoteホームにある「仕事依頼」のページ

に掲載しております。

ご自身のタイミングや縁で、必要になりましたら、ご利用いただけると幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

また、セッションのご感想も別記事にて掲載しておりますので、よろしければご覧くださいませ。



上のかわいいお花の絵文字は「なるの推し活」様からお借りしました。
ありがとうございます💐



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