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「スキなものだけでいい」フィルターバブル現象

期末考査も終わり、採点・成績の入力などバタバタと過ごしてます。今回は初めてGoogle Formsと紙のテストを併用した形で実施したため採点時間が3〜40%ほど短くなりました。まだまだ課題はありますが可能性を感じることができた期末考査となりました。またこちらは詳しく記事にしたいと思います。ChromebookやiPadの1人1台端末の整備は学校現場を大きく変えていることを実感しています。また生徒たちはデジタルネイティブと呼ばれるようにSNSなどのスマホのアプリを使いこなすことが当たり前で教えてもらうこともしばしば。そんなインターネットを取り巻く環境は日進月歩、大きく変化しています。先日から「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」についての話題がニュースでも取り上げられています。主にChatGPTなどの登場により学校の宿題のあり方を再検討する機会になっています。「ChatGPTに読書感想文を書いてもらう」や「絵日記を画像生成AIに描いてもらう」など特に小学生の時にこの便利な機能を使わせるかどうかは議論しなければなりません。インターネットにはやはりメリットもあればデメリットもあります。例えばインターネットの心理学では

フィルターバブル現象


と呼ばれているものがあります。これはユーザーの個人情報を学習した検索エンジンやSNSなどのアルゴリズムによって、ユーザーに提供される情報の最適化が生じ、その人が見たいと思う情報だけが表示されることを意味します。昨年からTiktokを始めてみてこの現象の意味がよくわかります。僕は中学生からギター演奏を始めて高校生では路上ライブなどを行っていました。その経験からTiktokのおすすめ動画には「弾き語り」や「〇〇(曲名) コード進行」などが多く流れてきます。また本校の公式Tiktokをよく観るので「公式 〇〇高校Tiktok」も多くおすすめされてきます。このように自分が見たい動画ばかりに囲まれてその他の情報が入ってこない状況が中高生には当たり前になっています。

インプットなくしてアウトプットなし

本校では毎年、1学期期末考査後に3年生進学・就職者対象の面接練習を行っています。広告営業マンをやっていた経験もあるのでかなり突っ込んだ質問をし、生徒を困らせています(本番で困らないための優しさですよ、もちろん)。例えば「経済学部を希望しているということですが経済という言葉の意味を教えてください(荻生徂徠が唱えた経世済民、世を治め民を救うという意味)」や「最近読んだ本をおすすめしてください(本を読んでいるかの確認とそれをまとめてプレゼンできるか)」などです。
同じ情報ばかりに囲まれていることは楽しいですが新しい知識を得る機会を失ってしまいます。時には本屋さんに出掛けて本の表紙だけを見て購入し読んでみたり、普段興味のないジャンルの映画を観たりすることで新しい発見があるかもしれません。特に面接ではインプットして様々な情報を得ていないとアウトプットをし、面接官に響く受け答えはできないと思います。僕たちの「インプットする夏」にしていきましょう。

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2023/8/27に学校のICT推進(リモート授業など)を考え、意見交換ができるサークルを立ち上げました。まだ8名しかいませんが50名以上の学校関係者やICT機器関連の方、保護者の方の登録を目指しています。ご興味がある方はコメント欄に書き込み、そしてサークルへのご参加よろしくお願いします!

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