教師って素晴らしい…徒然草
教員志望の学生が減っているというニュースについて様々な人が記事にしています。その理由としては①長時間労働②保護者対応の難しさ③煩雑な業務内容など挙げはじめればキリがありません。このような情報を見聞きしてきた学生が「よし、先生になろう」と純粋に思うことができないのは当然だと思います。しかし、他方一般企業で営業マンをして1年半で4社に出向した僕の少ない経験を照らし合わせてみると民間企業も大変です。安易に比較できないですがそのことも職業選択をする際に考えておいてもらいたいと常に生徒たちに伝えています。
先生の業務についてSNSやネット記事では「給食時間も指導が絶えず1分もかからずに自分の分を食べ終える」や「採点や日誌のチェックで帰宅時間が深夜になる」などの声を見聞きします。そのような一面も確かにあります。たとえば昼食時間は1時間という決まった時間を学校に務めるようになってとることができなくなりました。理由は生徒のお昼休み中に生徒の対応をすることが常にあるからです。営業マンの頃は12時〜13時まで、昼休みという決まった時間があったので会社の近くの飲食店などに出掛けていくこともできました。ここは大きく違う所だと思います。
さて、この記事では苦労している点や辛い点だけではないということを発信したいと思いました。そうでなければこれからも教員のなり手不足は解消されず、最終的には生徒の学びの保障すら危ういと感じているからです。特にこれまでの教師経験の中で自分の中に残っているエピソードをいくつかご紹介したいと思います。「徒然なるままに…」まとめるので何か伝えることができれば幸いです。
「文化祭を本気でやる」って決めたんだ
一番最初に受け持ったクラスのこと。本校では生活科学科という学科があり、女子9割、男子1割の36名ほどの2年生のクラスでした。当時27歳くらいで教師になったばかりで右も左もわからず、毎日生徒の制服の着こなしや化粧などを細々注意しまくる嫌な担任だったと思います。そのような中、9月の文化祭シーズンに向けて夏休み中に準備をしようとクラスに提案しました。しかし、普段から注意ばかりしていた僕に対してや高校生ということもあり「協力」や「努力」を恥ずかしいと思う空気もありみんな乗り気ではありませんでした。ペンライトアートを使った映像作品を作ろうということになったので仕方なく数名の生徒と準備を進めました。するとある時普段は注意ばかり受けていた生徒が「文化祭を本気でやる」と言い出し、クラス全体をまとめてくれました。この時、「担任だけでは何もできない、やはり生徒と協力していかなければ」と強く思いました。
今日は戴帽式
これだけで今までの大変だったことが全て報われます。生徒が夢を叶える瞬間に立ち会える、これだけで教師って仕事は最高です😁
学校ICT化のために有意義に使わせていただきます😁