2300名!?介護・障害福祉事業者の集い【全国大会in東京2024】に参加してみて
◆全国大会in東京2024
去る2024年11月6日(水)は朝から通常の活動エリアである上野を離れ、水道橋駅で当社のメンバー8名で集合。
風が冷たく、更に強い中服装選びをしくじった感じでした。水道橋の駅前から信号を渡り東京ドームシティホールへ。
私は行ったことがないイベントホールでしたが、メンバーの一人はよく行くようで、案内してもらいながら歩道を抜けると既にたくさんの人が受付してました!混雑を予想して早めに到着したにも関わらず予想以上の人だかり。
団体受付に並び、資料や参加証を受け取り、いざ会場へ!
とまた入場で並び、そりゃ、そうですよね。とにかくたくさんの人なので。それでも受付や誘導の方のてきぱきした対応でスムーズに進むと、【荷物検査】。何かと最近は物騒なニュースが多いので、これも安全の為の措置でしょう。手荷物だけでなく、その後は金属探知検査。なかなか入念です。
それもそのはず、大会の来賓に政府要人や大臣、政治家などが来る予定とのこと。諸々の検査を抜けたら、あちこちで知り合いに声をかけられ雑談。ようやくメインホールへ。昨年と異なり、今年は立体的な会場でメインステージがどこからでもよく見えます。早めに入ったのでまだ、空席が多かったですが時間と共にどんどん埋まっていきます。
これは途中経過ですので、この後も続々と入ってこられ、最終的には立ち見の方も多かったです。定員2000名が満席、立ち見ですごいことになってました!!
会場が暗くなり、メインスクリーンにオープニングムービーが流れ始めます。
ホールの大会場で見ると、なかなか心奮わされるオープニングムービーでした。
開会の挨拶は、介事連の理事長である斎藤正行氏。
介護業界の置かれている環境、これからの変節に対してコロナ禍を乗り切った介護・障害福祉従事者への感謝と労いの後、次のようなメッセージを力強く熱を込めて発声されました。
起動せよ介護業界
起動せよ障害福祉業界
をテーマに開催した昨年の全国大会を経て、我々にスイッチが入り、この1年、介事連は更なる飛躍を遂げました。しかしながら、我々の飛躍とは裏腹に、業界を取り巻く環境は厳しさを増しています。
物価高騰•賃上げに介護•障害福祉の職員の処遇改善は遅れをとっています。
また、事業者の経営環境も悪化しており、介護事業者の倒産件数は、過去最多となっています。2040年には高齢化率40%。現役世代の2割減少社会を踏まえると、今の延長線上では、我々の将来展望を見出すことは困難な状況です。ブレークスルーが不可欠です。
今年の全国大会のテーマは『踊り出せ!』
今がまさに分岐点であり、
道を創る側になるのか!
今まで同様創られる側に甘んじるのか・・・。
そんな想いが込められておりました。
その後は
石破茂 内閣総理大臣からの祝辞メッセージ
なかなか一国の総理大臣が祝辞メッセージをすることはないと思います。昨年同様、驚きました。
菅義偉 元内閣総理大臣、現副総裁
福岡資麿 厚生労働大臣
田村憲久 元厚生労働大臣
西田実仁 公明党幹事長
からの祝辞。それぞれ、介護・障害福祉の置かれている状況・環境への課題意識は持って頂いていて引き続きの改善に取り組むという言葉を信じたいと思いました。
その他にも複数の国会議員の挨拶、厚生労働省の老健局長他行政関係者に加え各業界関係団体の代表者も顔をそろえて挨拶されていました。
個人的には日本医師会の副会長が出席されていたのが印象深いところでした。医療・介護と言葉はよく並べられますが私の記憶では共に活動することはほとんどなかったと思います。
全国介護事業者政治連盟の久野会長の挨拶
こちらもまた、力強いメッセージで24年改正で実際の交渉の場がどうであったかを緊迫した交渉の裏側の話や人材難の危機感、日本人の介護人材が海外に流出して国内が崩壊していくイメージを基に処遇改善の原資をどのように作ればいいかなど聞かせてもらいました。
基調報告においては、副理事長3名、障害福祉部会長である中川会長からなされました。印象深かったのは異なるパートの報告だったにもかかわらず皆さん共通の話が出発点になっていたこと。それだけ危機感があるという裏返しであると受け止めました。
また、労働人口が減少していく中で、どのように一人一人が活躍し制度に頼らない形で給与を上げていくのかも大きなテーマであると再確認しました。ICTの活用を含めたDXはマストの取組です。ただ、個社ごとの希望を叶えるシステムなんてものは存在しないわけ(ビジネスとして成立しない)ですから、私たちがどのようにシステムを活用できる形に組織やスキルを変化させられるかにかかっているのだと思います。ここから逃げたらダメですね。
式典の最後には、今年の1月1日に発生し、未だに復興の目途が立たない能登半島地震の現地、石川県支部の支部長から介事連全体からの支援に対する御礼の挨拶がありました。いつどこで起こるかわからない災害を業界全体でカバーしていく必要性を強く感じました。
と、まぁ、この程度の内容のわけもなく、相当割愛しておりますので会場の熱気はやはり現地に参加しないとわからないものです。次の全国大会には是非直接ご参加ください!
午後は、私の楽しみにしていた基調講演。
「アンドロイドと未来社会」
大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー
大阪大学基礎工学研究科 石黒浩 教授
※撮影禁止だったので画像なしですいません。
壇上に椅子に座った人影が・・・。うちのメンバーから目が悪いのですが、あれは教授ですか?と聞かれ、目を凝らしてみると
アンドロイド!
のっけからやられました。あとでご本人が登場するかと思いきや、アンドロイドが講演をはじめたのです。おっー、マジかって感じです。
内容は、25年に開催される大阪・関西万博の中心パビリオンのプロジェクトについてでしたが、正しくそれこそがアンドロイドの未来社会だったのです。介護の未来と言うか、未来の一部に介護があるというか凡人には表し難いイメージです。
この内容については、大阪・関西万博にて判明しますのでご紹介しませんが、すごい内容であったことは間違いありません!!
最後に石黒教授がモニターに登場、なんと現在は海外にいるとのこと。遠隔でなんでも出来てしまう現在です。
最期は分科会による実践報告。ここまでの内容で既に頭の中はいっぱいいっぱい。
①「持続可能な介護保険制度と経営改革」
②「高品質サービスの追求と介護の生産性向上」
③「障害福祉事業の運営とサービス提供の実践」
私は①のテーマ会場で10事例の発表を聞かせてもらいました。ここに書ききれないですが、とにかく世の中にはぶっ飛んだ(いい意味で)取組を実践している企業がたくさんあることを改めて痛感。
しかし、紐解いていくとそれぞれの課題は共通課題は同じであることがとても興味深かったです。理念の実現と実行力のある組織作り(幹部育成)であり、その課題解決方法の切り口が異なるわけですが、つまるところ
やっているところが生き残り
やれないところ、やらないところが消えていく
ここに尽きるのだと理解できました。比較的いろいろ取組んでいる私たちだと思いましたが「やりきれているか」と問われればまだまだなんだと。
全てのプログラムが終了して帰りの帰路でも、顔見知りと出会い全国大会の会場の熱をどう現場に持ち帰るのかの話になりました。
会場の外は既に暗く、冷たい風が吹いていましたがあまり寒く感じなかったのは気持ちが上向いていたからかもしれません、
しっかりやり切れれば明るい未来が開ける事は、先の実践者発表からもわかります。私たちRARECREWの社会的存在意義である企業理念の実現のために、仲間を集めてやり切れる集団になって参ります。
◆全国介護事業者連盟について
全国介護事業者連盟では、介護事業、障害福祉事業のサービス種別の垣根を越えた活動を行っています。介護のことは介護事業者主導で、障害福祉のことは障害福祉事業者主導で決めていける社会を目指しています。
活動目的
持続可能な介護保険制度の実現支援に向け、医療との連携を図り、介護現場視点による制度・政策への提言・情報発信を行う。
5大政策方針
現場視点によるサービス品質向上を目的とした制度改革の推進
科学的介護手法の確立と高齢者自立支援の推進
業務効率の向上を目指し、制度のシンプル化、介護現場のICT化・ロボット活用の推進
介護職の処遇改善・ステータス向上等の人材総合対策の推進
将来を見据え、海外・アジアの介護産業化の推進
現在(2024年10月現在)業界最大の加盟法人5687社、3万4804事業所となっておりますので介護・障害福祉事業者に有益な情報提供をはじめ、協同購買の仕組みなども整備されていきます。
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