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余談的小売文化論

「知性ある消費」をテーマに、現代の消費行動や理想論と現実的な問題のギャップについて考え、言語化しています。「正解」を語るのではなく、読み手が自分なりの正解を見出すための一助になる…
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2021年1月の記事一覧

今月読んだ本一覧(2021.1)

今月読んだ本一覧(2021.1)

1月に読んだ本の覚え書き。今月は分厚い本に取り組んでいたので冊数としてはいつもより少ない4冊でした。この記事の中でも感想はまとめていますが、それぞれ考えるポイントの多い本だったのでまたnoteの記事でも小出しに書いていきます!

今週読んだ海外記事と雑感(2021.1.30)

今週読んだ海外記事と雑感(2021.1.30)

今週もTwitterでピックした海外ニュースまとめていきます。後半の有料部分ではニュースへの雑感を書いています。

SNSのトレンドをものづくりに反映する新ブランドFinesse「D2Cのキュレーションプラットフォーム」が必要な時代へ

OEMという名の「生産能力のシェア」について

OEMという名の「生産能力のシェア」について

一般的なビジネス系の記事では、OEMは「脱却すべきもの」として書かれることが多い。苦境に陥った企業はどこも自社ブランドを立ち上げてOEMを減らしたりやめたりしたことで業績が上がったという描かれ方が大多数だからだ。

なので私もほとんどのものづくり企業はオリジナル商品の製造販売を目指し、OEMの受注割合は減らしていきたいのだと思っていた。

しかし実際にものづくりの現場で話を聞くと、そんなシンプルな

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1月の #あさみのまなび ベストセレクション

2021年一発目のまなびセレクション!今月もSlackコミュニティ内でのつぶやきを一部抜粋してご紹介します。
私のまなびチャンネルの投稿に加えて、「気になるお店」や「nowreading」のチャンネルからも一部引用しています。

今必要なのは「エシカル」より「倫理」なんじゃないだろうか

今必要なのは「エシカル」より「倫理」なんじゃないだろうか

英語の "ethical"は、直訳すると「倫理的な」という意味になる。つまり本来エシカルと倫理は同じ意味だ。

メディアやブランドが「エシカル」を語る機会はここ数年で飛躍的に増えたが、本来の「倫理的」という言葉が持つ響きとはやや違うニュアンスを感じるのは私だけだろうか。

「倫理」を辞書で引いてみると、「人間生活の秩序つまり人倫の中で踏み行うべき規範の筋道(の立て方)」と書いてある。私は特に「(の

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今週読んだ海外記事と雑感(2021.1.23)

今週読んだ海外記事と雑感(2021.1.23)

今週もTwitterでピックした海外ニュースまとめていきます。後半の有料部分ではニュースへの雑感を書いています。

YouTubeがソーシャルコマース参入へラグジュアリーブランドも注目する韓国ドラマの影響力

今週読んだ海外記事と雑感(2021.1.16)

今週読んだ海外記事と雑感(2021.1.16)

今週読んだ海外記事のまとめです。後半の有料部分ではニュースへの雑感を書いています。
※予約公開の日にちを完全にミスっていて慌てて公開しました…!先週に続き、正月ボケがひどい。

Poshmark上場後の初値は予想の2倍超えブランドの「広告出稿ボイコット」はFacebookにどんな影響を与えたか?Walmartが

SNSの功罪、もしくは「ファン作り」と並行して求められる能力について

SNSの功罪、もしくは「ファン作り」と並行して求められる能力について

個人であれ法人であれ、自分が価値を提供する相手と直接つながる手段としてのSNSが発達したことで「ファン作り」が注目されるようになって等しい。もちろん私もその流れに与する一人である。

その一方で、当然ながら「負の側面」があることが忘れ去られている、もしくは無視されていると感じることも多い。

ファンを増やす取り組みが「攻め」だとしたら、「守り」の戦略も必要であるにも関わらず、多くの人は前者のみをみ

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今週読んだ海外記事と雑感(2021.1.9)

今週読んだ海外記事と雑感(2021.1.9)

正月ボケで完全に曜日を間違えていましたが今年一発目の海外ニュースまとめです。いつも通り、後半の有料部分ではニュースへの雑感を書いています。

ファッションレンタルがコロナで受けた影響とこれから

全員が競争の舞台に引っ張り出されることは幸福なのだろうか問題

コロナによってEC化が加速し、SNSやYouTubeの活用に力をいれる事業者も増えてきた。これまでローカルの小さなマーケットに向けて商売をしていたお店も日本中、世界中にマーケットが広がったのは喜ばしいことだ、とメディアでは語られている。

しかし現実には、地方の需要が首都圏に吸い上げられていっているだけなのではないか、という気もする。

私自身も地方出身なので、なぜ田舎でイオンが発展したのかが体感

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文化の多様性と継承の意味

文化の多様性と継承の意味

文化について学べば学ぶほど、文化の輸出やマネタイズの考え方に違和感を抱くようになってきた。文化を広めることと文化をベースにして稼ぐことは同列に語られがちだが、実はまったく別の話である。

クリスマスが全世界に広まったことでキリスト教会や西欧諸国が直接的に利益を得たかというと怪しいところがある。文化はその国に吸収されてはじめて「広まった」と言えるわけで、つまりはその国の中で経済圏が成り立つ必要がある

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