今週読んだ海外記事と雑感（2021.1.23）

今週もTwitterでピックした海外ニュースまとめていきます。後半の有料部分ではニュースへの雑感を書いています。

YouTubeがソーシャルコマース参入へ

YouTubeもいよいよソーシャルコマースに参入。今春にもShopable機能をローンチするとのこと。動画からの購入はインスタが先にIGTVで実装済みですが、拡散性を考えるとYouTubeを活用するブランドも増えそう。https://t.co/U7wOJk31m1

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) January 22, 2021

ラグジュアリーブランドも注目する韓国ドラマの影響力

ドラマで使われたアイテムが人気になるのは昔からあることですが、韓国ドラマの世界的ブームによってラグジュアリーブランドが出演者のみならずドラマそのものにもスポンサードしはじめているのは驚き。最近だとティファニーが「梨泰院クラス」のスポンサーだったよう。https://t.co/gOxcyxEzMQ

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) January 22, 2021

韓国エンタメ業界はアパレルとの付き合い方がうまくて、アイドルもステージの衣装は特注ではなく市販の洋服を組み合わせていたり、「空港ファッション」と呼ばれる私服ウォッチ文化があるのでブランドタイアップにつながりやすいという背景があります。ラグジュアリーブランドのアンバサダーとしては→

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) January 22, 2021

BIGBANGのG-DRAGONがCHANELのアンバサダーになったのが先行事例だったような気が。韓国はアイドル専属のスタイリストがすべて担当しているのですが、担当スタイリストが事務所から「いくらでも予算を使っていい」と言われていたらしく、CHANELをよく使っていたことでアンバサダーの話がきたとか。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) January 22, 2021

ドラマはヒットするかどうかは賭けでしかないのでハイリスクハイリターンですが「世界展開を見据えて多額の予算を使うなら、SNSに投資するよりもドラマに投資した方がよい」という見方もあるのは面白いなあと。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) January 22, 2021

リアルタイムに在庫データの共有によってECの顧客体験を向上させたDick'sとWayfairの裏側

Dick’sとWayfairの在庫管理システムの改善が顧客体験の向上につながり、ECの売り上げ増に寄与した事例。Dick’sは店頭在庫の情報をリアルタイムで顧客に提供することで、ECに在庫がなくても最寄りの店舗で商品をピックアップできるように。これ地味にすごいなと思っていて→https://t.co/ROmx9WPEvT

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) January 20, 2021

→店頭在庫とEC在庫のデータ統合はずーっと課題と言われてきたけれどなかなか解決せず、かつ顧客にリアルタイムで情報を提供することによるトラブルもわりとある気がしていて(取り置きと接客中が一番ややこしい)。けれど実際に顧客はECに在庫がなく数日かかるとわかったら近隣の競合店に買いに行って→

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) January 20, 2021

→しまうのですよね。消費者の声としては「即日配達じゃなくても」とよく聞くけれど、実際には待てない人の方が圧倒的に多い。コロナ禍でその傾向が顕著になったそうで、WFHによって時間に余裕ができたり、買い物を口実に出かけたいという気持ちもあるのだろうか。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) January 20, 2021

細かい仕組みのところは私の英語力だと正確に理解しきれなかったのだけど、顧客体験の向上は店頭におけるテクノロジー導入の前に商品管理の効率性向上が至上命題だよなあと思うので、こういう地味だけど実際の運営でみんなが知りたいテーマの記事はほんと大事…地味だけど…！

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) January 20, 2021

ロレアルが考えるこれからのデジタル戦略

「近いうちに売上の半分はデジタル経由になる」とするロレアルのデジタル施策の本気度がすごい。キートレンドとして挙げられている3つのうち二つはこれまでとあまり変わらなかったのですが、３つ目の「サブスクリプション」の考え方が予想と違って面白い。https://t.co/2orc9UEmKQ

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) January 18, 2021

ロレアルはモノではなくスキンケアのオンラインコーチングサービスを定額で提供するという考え方のよう。サブスクがバズワードになったときブランドがこぞってモノのサブスクに手を出したところから得た教訓はやはりサブスクはサービスじゃないとスケールが難しいということなのかもしれない

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) January 18, 2021

時事問題に対してブランドはどう振る舞うべきか？事例から見る3つのペルソナ

今回のアメリカ議事堂占拠に対するブランドの言及はBLMのときと比べて格段に少ないという話は興味深い。BLMは絶対的な正義だったけれど、議事堂選挙はcontroversialゆえに発信リスクが大きいとみているブランドが多い？という仮説。https://t.co/fHDPi2v0m6

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) January 18, 2021

とはいえD2Cを中心に社会派なブランドが増えてきたこともあり、今回のようなインパクトがありつつも触れるのが難しいテーマを扱う際のブランドの振る舞いを下記の3パターンに分けて解説しています。

1. 親友のように寄り添い励ます
2. エンターテイナーに徹する
3. 前向きに政治的発言をする

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) January 18, 2021

「ブランドの一貫性」という意味で、時事問題に触れる際はどの路線でいくかを事前に決めておくことが今後ブランディングにおいて重要になっていくのでは、という気がします。これはブランドのみならず個人の振る舞いとしても同じことが言えますが。

— 最所 あさみ（asami saisho） (@qzqrnl) January 18, 2021

今週ピックした記事の中で一番気になったのは、韓国ドラマとラグジュアリーブランドの関係性。ツイートにも書いた通りブームになったドラマで使われたアイテムが売れるのは古今東西普遍の現象ですが、韓国のエンタメ業界がすごいのはこれを戦略的にやっているところなんですよね。