![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/31453916/rectangle_large_type_2_3d8a25ff500a4ab534142798f2dab566.jpeg?width=1200)
【読書記録】蒼穹の昴
蒼穹の昴
浅田次郎著
数年前から浅田次郎さんの本を全冊読む!というのが目標。
いつ達成されるのか、しかも全部で一体なん冊あるのか、把握もせずに掲げている。
なんてこった。
初めて読んだ浅田次郎さんの本は、たしか「王妃の館」だったと思う。これまた父に薦められて読んだ。
この一冊でもっと読みたい!と思ったのがきっかけ。
王妃の館についてはまた今度。
***
今日はとりわけお気に入りの1つを。
タイトルのとおり
「蒼穹の昴」全4巻の長編。
***
舞台となるのは中国、大清国。
主人公は貧しい家に生まれた李春雲。
春児(チュンル)という男の子。
春児はある日、占師の予言を受ける
"汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に治るであろう"(本文抜粋)と。
その宿命を信じて
清まで実在した宦官という職につき
天下を統べるために進んでいく...というお話。
***
初っ端から漢字がズラリ、中国の言葉ばかりで読みづらいかもしれないけれど、
物語として面白く、少し慣れればすんなり読んでいけた。
タイトルにある"昴"とは...天宮を統べる、富と威の星。
気になって調べてみたら、ひとつの星ではなく星の集まりにつけられた名前のよう。
外国語ではなく、集まってひとつになる、という古くからある日本の言葉らしい。
枕草子にも登場するとか。
これは知らなかったな。
新しい日本語を手に入れた。
内容に戻ると
この物語に欠かせないのは、中国・清の歴史だと思う。
かの有名な西太后も重要な登場人物のひとり。
よく世界三大悪女とまで噂されるけれど、本当にそうだったんだろうかー...なんて考えてしまう。
ヒヤヒヤしたり、ウルウルしたり、熱くなったりしながら、春児から生きる強さを学べる気がした。
今あらためて1巻から読んでいるところ。
きっと前回とはまた違う言葉を拾えるはず。
おしまい。
いいなと思ったら応援しよう!
![きゅーり](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101431823/profile_fcc2369eb9fe0483caee5eae3c0ab906.png?width=600&crop=1:1,smart)