彬子女王のコミュ力が強すぎる - 『赤と青のガウン』 ブックレビュー
どうも、量産型在宅系CreatorのQuryです
今日も読んだ本のレビュー書いていくぅ
ということで本日ご紹介するのはこちら
『赤と青のガウンオックスフォード留学記』
彬子女王(著)
PHP研究所(出版)
なんかこういう本のレビューって下手したら不敬罪になったりする…?
大丈夫よな?変なこと書かんかったら大丈夫よな?うん。
あらすじ
彬子女王による、オックスフォード大学への留学の記録
大学時代にカリキュラムで一度留学し、大学卒業後に再度5年間の留学期間を経て博士号を取得するまでの実話です
日本美術の研究で博士号を取得された彬子女王だが、なぜ日本美術を専攻したのか。なぜ博士号取得を目指したのか。
そういった留学記として一般的な内容はもちろん、留学中に仲良くなった友達との交流についてや、皇室の人間だからこそ感じる悩みなども満載
大学での大変な毎日から友達との楽しい時間まで、彬子女王の留学すべてが詰まった1冊です
感想
まず、読んでてすごく楽しかったです
文章が上手いとか内容がいいとかはもちろんあるんですが、何より嬉しかったこと・楽しかったことにかなりフォーカスが当てられてるっていうのが大きいですね
これはご本人が書かれていたことですが、彬子女王は楽しい思い出はずっと覚えているけど、嫌なことはすぐ忘れちゃう性格なんだそう
実に便利だ。。
そんな彬子女王だからこそ、「留学本当に楽しかった!」っていうのが真っ直ぐ伝わってくる感じがしました
とはいえさすがに楽しいばかりではないのが現実で、指導教員がかなり厳しい人で着いていくのにてんてこまいになったり、卒業論文の執筆の際にはストレス溜め込みすぎて盲腸?胃腸炎?とかになったり……
そんなストレスフルな出来事やトラブルもあったけど、仲間と一緒に楽しく乗り越えていくっていう笑いあり涙ありのすごく前向きな内容でしたね
ただこれだけ言わせてもらいたいんですが、彬子女王コミュ力高すぎな
なんかの共通点で出会った人と頻繁に食事に行く仲になった的なケースが当たり前のように出てきて、どんなコミュ強ならそんなことになんねん!ってツッコミながら読んでました
ご本人は、留学先の人がみんなとても良い人ですぐに打ち解けられた〜みたいな感じで書いてますが、多分自分が彬子女王と同じ環境に身を置いたら5年間1人で過ごすんだろうなって想像して勝手に悲しくなりました
そんな天真爛漫な彬子女王だからこそ楽しく留学生活を送れたっていうのは間違いなく事実だと思うので、そういう意味でも価値のある本なのではなかろうか
(ちなみに、EU圏内には各国の女王レベルの人が当たり前にゴロゴロいるので、日本のプリンセスだと言って特別扱いを受けてやりにくいとかは全然なかったらしいです)
あとさっきもちょっと触れたけど、文章がすごく上手なんですよね
なんか文豪とか小説家みたいな上手さではないけど、無邪気な感情が伝わってくるというか
うーん、なんて言ったらいいか難しいや
とにかく変に堅苦しくなくて読みやすいです
おわりに
単なる事実だけじゃなくて彬子女王の感情を強く感じられて、まるで自分も一緒に留学しているかのような感覚になれる素晴らしい留学記
「留学記」って聞くと結構堅いイメージがあると思うけど、これは全然フランクに読めるので一読の価値ありです