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"稼ぎ方"から"使い方"へ。僕らの伸びしろは実はそっちだ。
お金の本質は「使うこと」にある。
お金は稼ぐときではなく、使うときに本当の価値を発揮するものだと思う。
なのに、世の中のお金の議論の中心は「いかに稼ぐか」に偏りがちだよな。
僕らの知識やスキルの大半は、稼ぐために費やされてきたけど、実は「使い方」をもっと磨く必要があるんじゃないかと常々考えてる。
もちろん、生活に困るような収入なら、まずは全力で稼ぐことを考えるべきだと思う。
だけど、もしある程度の余裕があるなら、より良い暮らしを手に入れるために考えるべきは、
「これ以上の収入を得ることではなく、支出の質を上げること」 かもしれない。
世の中に足りない「お金の使い方」の議論を、今日は少し掘り下げてみたい。
社会を見渡してみると、
「お金の使い方」についての情報や教育はあまり見当たらない。
子どもの頃から「お金をどう使うべきか」はほとんど教わらず、代わりに注目されるのは年収や所得額だ。
年収という数字が人を評価するバロメーターになり、稼ぐことに取り憑かれてしまう。
でも実際問題、仕事を普通にしていたら所得なんて人によってそこまで大きくは変わらない。
だからこそ、「お金の使い方の技術」 が、今後の「のびしろ」になっていくんじゃないかと思う。
ならば、良いお金の使い方を考えてみようと思う。
僕が思うに、「お金の使い方」を考えるうえで、まず大事なのは次の3つだ。
「お金を身近な人に落とすこと」
友達や知り合い、地元でお金を使うことを意識すると、ローカル経済が潤う。
例えば、
外貨(ローカルの外側という意味)を稼いでそれを内側で使うと、使ったお金が早く自分に返ってきやすくなる。
近いところで回るお金ほど、自分に戻ってくるスピードが速いというのは結構大きなポイントだ。
「お金を生む可能性があるものに投資する」
どうせ使うなら、未来にお金を生みそうなものを買うのも大事な考え方だ。
これが「投資」という考え方にもなる。
株式や不動産などはすぐに思い浮かぶはずだが、みんなあまり意識が無いのは"自己投資"だろう。
"自分のスキルを磨くための学び"にお金を使った方がいい。
例えば何かの勉強をし始めた時に、より効率的な勉強法を求めスクールに通うなんてのもありだろう。
あとは、"自分の身体、健康への投資"もこの議論には含むべきだ。
ジムに通う費用なんかも良さそうだし、
オーガニック食品を買うのも投資だろう。
例えばオーガニックで花粉症が治れば(僕はそうだった)パフォーマンスが上がるよな。
「時間を生むお金の使い方」
「時は金なり」という言葉は、全てに当てはまるわけではないけど、適用すべき場面は多い。
適切な表現をするなら、
「お金を使ってでも時間を買うべきときがある」
という考え方が結論に近い。
たとえば、仕事中の移動で高速道路を使うか下道で行くかという場面。
高速を使うことで浮く時間での自分の生産性が、コストを上回るなら迷わず使うべきだよな。しかも4人で移動してるなら、浮く時間にレバレッジがかかる。
30分早く目的地に着けば、4人で2時間の時間を手に入れることになる。
家電も同じで、食洗機やロボット掃除機、自動調理器など、時間を作り出してくれるものは価値があるかもしれない。
それで生み出した時間で自己投資するなんてのもいいんじゃないか。
また、職場の近くに少し高い家賃を払って住むことだって、時間を買う選択になるだろう。
最後に、
「時間をお金で買う」という考え方にはいろんなアプローチがあると思う。
けれど、どれも共通しているのはまず、
「お金の本質は使うことにある」
という視点だ。
ここを今日は改めて定義したかったのが主題だ。
ただ稼ぐだけでは見えてこない、お金の持つ可能性。
"稼ぐのが上手くても使い方が下手なら意味がないのかもしれない"
いずれにせよ、お金の効果を最大限に引き出すのは、自分自身の「使い方の技術」次第だと思う。
僕らは、そこにこそ伸び代があり、
その技術を、今こそ磨いていく時なんじゃないだろうか。
*写真はニュージーランド
ロードサイドの牡蠣小屋で撮った。
海が変わると牡蠣の味が変わる。
ニュージーランドの牡蠣美味しいよ。