コロンビアのイエズス会元総長で、平和仲裁人として知られる、フランシスコ・デ・ルーが、アダム・カヘンに、こう言ったそうです。
カヘンはハイヤーセルフと共に言語共同体を育てているようだが・・・。
上の図で、球体の表面から中心へ向かう赤色の矢印が、トップダウンの垂直型ファシリテーションを表し、球体の中心から表面へ向かう青色の矢印が、ボトムアップの水平型ファシリテーションを表します。
カヘンの「変容型ファシリテーション」は、ファシリテーターが、垂直型と水平型を、呼吸するように切り替えて、言語共同体に特有な「時間の流れ」を共同創造しているように思います。
そして、ファシリテーターは、その「時間の流れ」に乗っているのだ。
以上、言語学的制約から自由になるために。つづく。
上の図において、「時間の流れ」はドーナツの形をしています。球体の内で宙づりになっているそれは、アンリ・ベルクソンの「記憶イマージュ」や、ポール・ヴァレリーの「錯綜体」に相当するものです。