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株式会社QOLサービス
2020年2月28日 16:05
BPSDの規則性・特徴をチェックBPSDの詳細を把握し、それらと本人の状態や日ごろのケアの状況を総合的に分析する中で、BPSDの発生機序を推測します。まず、BPSDの発生状況に規則性や特徴がないかチェックします。「いつ発生するか」「どこで発生するか」「誰がいると発生するか」「何があると発生するか」「BPSDの発生間隔はどうか」などをチェックします。例1:脱水による発生<PACEPのP
2020年2月27日 09:56
「尊厳を守る」とは、具体的にはどのようなことなのかBPSDをケアの対象とする際に、その現象はBPSDすなわち認知症に起因するのか、人としての正常な反応なのかをチェックします。そしてBPSDという判断がなされたら、次にその現象を本当に解決する必要があるのか、必要性があるとすればどのような方向が望ましいのかを、本人の立場に立って再度チェックします。これは、過去の介護現場で「BPSDを解決す
2020年2月25日 13:26
睡眠障害、運動量不足、外出不足、退屈、活動強制、活動剥奪などがありますActivities(活動)のうち、BPSDの原因になる割合が多い因子に「睡眠障害」があります。睡眠は、万人が共通して毎日行う重要な活動で、この活動が阻害されたとき、心身にさまざまな変調を来します。この変調が引き金となって、BPSDを発生させることがあります。同時に、睡眠障害を改善する目的で行われる薬物の服薬も、昼間の
2020年2月24日 12:53
身体面では便秘・脱水・痛み・かゆみ・低血圧・低血糖薬などが原因身体状況のうち、BPSDの原因となる因子に「便秘」があります。一般的に高齢者は便秘になりやすく、認知症高齢者の場合も例外ではありません。認知症高齢者では、便意をもよおしてもそれが「便意」と認識されず、不快な感覚となってBPSDを誘発します。この他に高い割合でBPSDの原因となる因子に「脱水」があります。認知症高齢者では飲水量
2020年2月14日 13:26
医療には、とりあえず症状を抑える「対症療法」と、症状の原因を治療する「根治治療」があります。例えば、感染症で熱が出ているときに「とりあえず熱を下げるために解熱剤を服用する」のが「対症療法」で、「発熱の原因となっている感染症そのものを治療する」のが「根治治療」です。同様に、ケアにもとりあえず目の前の状況を回避したり、解消するために行われる「対症ケア」と、その状況が発生する原因そのものに対して
2020年2月13日 13:35
BPSDは高次脳機能障害を基盤とするところへ何らかの要因がきっかけとなり発生するBPSDは、記憶障害と注意障害などの高次脳機能障害を基盤とするところに、何らかの因子がきっかけとなって二次的に発生する症状です。記憶障害や注意障害そのものから直接発生するのではなく、そのときの身体状況やコミュニケーション、環境、活動、心理状況などによって惹起・助長されるものです。従って、介護職はBPSDに対
2020年2月12日 19:06
BPSDなのか、人としての正常な反応なのかをチェックする。BPSDを改善することが本人にとって良いことなのかチェックする。以下のケースについて考えてみましょう!独居生活をしていたAさんは大腿骨頸部骨折で老健に入所しました。老健ではほぼ全介助でしたが、グループホームに転居後、スタッフのケアとトレーニングにより、ほぼ以前の機能レベルまで回復しました。認知症は軽度、本人は改善したことを自覚
2020年2月11日 09:04
問題行動から行動障害へ、そしてBPSDへBPSDとは、「認知症の行動と心理症状」を意味し、妄想・幻覚・徘徊・焦燥などさまざまな症状があり、これらの症状は今まで「問題行動」「行動障害」と呼ばれていました。しかし、「問題」と考えるのは介護側からの一方的な見方で、「障害」されているのは行動ではなく、認知面であり、認知面の障害に起因する正当な行動(例えば、トイレの場所が分からず、我慢できなくなって
2020年2月10日 13:00
今回のnoteから、実践!認知症ケアマガジン(1)第3章ということで、BPSDの対応編に入ります。本章では、BPSD(認知症の行動と心理症状)について、発生機序や原因推測の方法について学びます。紹介していく具体的な項目について、このnoteで紹介しますので、ご確認頂ければ幸いです。1.BPSDとは何か1BPSDという言葉を知り、なぜ「問題行動」「行動障害」という言葉が使われなくなったかを考