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親分のために命を投げ出してもの子分が5人いればの話|ブランディングと商売


いま商売やブランディングをやっている人は、フォロワー数を伸ばしたがるよね。でも、大切なのはそこじゃない。ブランドから永続的に価値を上げるために重要な3つとは?

Voicy No.0304 2023年4月24日放送
この本文を音声で聴きたい方はこちらからどうぞ。


ただのフォロワーよりも身近な熱い人


今日のテーマは、「親分のために命を投げ出してもの子分が5人いれば」という話です。

例え話を元に、商売とかブランディングがうまくいく実際について話したいという意味で、このタイトルだけだと、何が言いたいのかと思うよね。

俺は、最初に起業した会社を大きくしたかったので、商売として何が成立するかというビジネスモデルづくりと同じぐらい、マネジメントに取り組まざるを得なかったんです。

社員数百人規模まで自力で会社を大きくしたときに、ビジネスモデルで儲かる形を所有することと、それを拡大発展させていくために、組織を大きくしていくことの両方をやりました。

まあまあ大きめの会社を自力でやられた経験がある方はおわかりの通り、どっちかで必ず引っかかりが起こります。

5億、10億、20億ぐらいまでは機能したビジネスモデルが、30億、50億、100億、200億に切り替えていくときに、今までと全く別のビジネスモデルに組み替えなきゃ駄目だったりします。

ロードレース用の自転車だと80キロぐらい出るんですが、普通の自転車なら速くこいでいても時速40キロとか50キロとかが限界じゃないですか。

それを200キロのスピードにしようとしたら、いったん自転車を降りてバイクに変えなきゃいけない。

そもそものビジネスモデルの組み方が全く変わってしまうような組み直しがあったりするし、マネジメントも5人ぐらいやってるときと、30人でやってるときと、100人超えたときでは、全く別の構造とか力学で対応していくことになります。

前提となる話を先に話しているんですが、商売がうまくいくにはビジネスモデルづくりとマネジメントだし、個人事業主とか中小企業であれば、マネジメントっていう言い方じゃなくて仲間作りですよね。

だから、儲かっていくビジネスモデルと、さらにそれをどう拡大発展させていくかという仲間の両面は、絶対必要じゃない?

そこにブランドがあって、永続的に価値が上がっていくときに重要なのは、この3点(ビジネスモデル、マネジメント、熱い仲間)と思っています。


任侠の世界と宗教


ブランドづくりはすなわちファンづくりだし、ブランドづくり、ブランディングはファンづくりです。

「これじゃなきゃ駄目」というファンを、どんなふうにつくってるのか様々実践して研究したりしてるうちに、やっぱり宗教の研究になるわけです。

という話は一見、そのままのハウツーでは違う気がするけれど、本質的な話をすると参考になることがあって。

「親分のために命をなげる子分が5人いれば」っていうテーマの題名は、おそらく例え話として言われることだと思うけど任侠の世界です。

ただし、暴力的な物事の解決とかアプローチとか反社会的なことに関しては、嫌悪感はあれど全く必要悪とも思ってないです。

なので、それは誤解のないように、先に注釈を入れた上で言いますね。

任侠の世界で天下をとる親分は、「親分のためなら、何を犠牲にしてもやります」みたいな人が5人いれば、大親分になれるという話です。

「何を犠牲にしてもやる5人がいる」のが大事だよ
ということを例えたフレーズなんです。


熱心な支持者の存在


今ブランディングとか商売をやってる人って、フォロワー数とかめっちゃ気にしますよね。

ネットとかスマホが簡単に多くの人にアプローチできるから、皆さん、そういうのが大好きじゃないですか。

うまくいっている商売をやっている人とか、ブランドをきちっとつくれている人って、コテツの言い方だと、熱狂的支援者というブランドに燃えている身近な人が必ずいて脇を固めています。

その2人目から5人目ぐらいまでは「もうこのブランドのためなら、このブランドオーナーのためなら」という人です。

この話をすると内部事情を話すことになるけれど、クライアントの名前を挙げるわけにもいかないし、自分の知り合いのことを「この人の近くにめっちゃ熱い人がいる」というのも言えません。

でも、起業して大きくなる会社の出だしって、やはり最初の4人目5人目ぐらいまでが、もう「全て投げ打ってでも」ぐらい燃えてないと駄目なんですよね。


フォロワー数じゃない


多くの人に承認されるとフォロワーが増えるとか、バズるなんていうのは幻想だから。

それを真に受けちゃいけないけど、承認されたという思い込みとして、仮に1日で5万人フォロワーが増えたとします。

でもビジネスがうまくいくか、いいブランド、強いブランドになれるかのカギは、ブランドオーナーとビジネスの中心者、何かを成したいと思っているあなた自身のすぐ近いところに、むちゃくちゃ熱い「絶対やってやる!」という人が、いるかいないかです。

ビジネスが伸びて組織が発展していく「雪だるまの芯」ですよね。

小さな雪玉みたいなのを坂の上から下ろすと、ころって転がって徐々に雪が付いて大きな丸になっていきます。

それと同じように、世の中にはまるようなことをやると、急に10万人、100万人が燃えてくれてファンになったりするという、嘘みたいな話を真に受けてる人が結構多くて。

「このブランドのためなら、このブランドオーナーのためなら」というのが、あればいいんです。内側も外側も結局一緒だから。

ビジネスやる側でも買ってくださるファンの方でもいいけれど、とにかく2人でも3人でも4人でも5人でも、最初のうちに熱くなってくれる何人かがいないと、やっぱりブランドなりません。

経営者も、世に出るような人も、仕事でご一緒させていただいたり、クライアントだったり、ちょっと内情を覗けるようなところでやらせてもらっている方には、必ず身近に何年も一緒にやっている熱い方がいます。

ですから、必要なのは熱い仲間だということを忘れないでください。

以上、久々野智小哲津でした。

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Profile・・・久々野智 小哲津(くくのち こてつ)
ブランドプロデューサー/事業家
ブランドや企業の魅力を高め世の中に届ける仕事。海外企業日本進出、IT事業、エンタメなど合計7社を経営。それ以外にも、国内の人・物・企業・番組・タレント・テレビCM・広告•ブランドのクリエイティブなど130のプロジェクトを担当。現在も、多種多用な業界の15社前後の上場企業や業界トップ企業のブランド顧問・アドバイザー・プロデューサーなどを務める。

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上の文章はVoicy放送をさかのぼり文章化したものです。
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