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頭の良さも、センスもなさすぎる場合に|ブランディングと商売

Voicy No.0283  2023年3月3日放送
本文を音声で楽しみたい方はこちらからどうぞ!


ビジネスを一人でがんばろうとしていませんか。経営に必要な領域は多岐にわたります。自分の資質を見極めて、良き協力者を見つけてチームで進めることも考えてみてください。


トークショーから学ぶ


「頭の良さも、センスもなさすぎる場合に」
という話をします。

オレはコテツゼミという勉強会をやっていて、
月2回、直接自分が勉強会に来ていただいている方と接点を持っています。

講義をしたり、「ブランド相談会」で
ご自身のビジネス相談に乗ったりする一方で、

ゲストをお呼びして、
ブランディングとか商売に関して、
今この人の話を深く聞きたいと思う方に
話していただいています。

ネームバリューがある人を呼んで、
自慢したいわけではありません。

クローズドの会なので、
本当に「今この方に
お話を聞いておきたい」という方を呼んで
シェアしているんです。

毎度気づきがあるので、トークショーが終わってから
動画を2回、3回と見返して、
どういうエッセンスを取り入れようかなと考えます。

ほんとうに皆さん、勉強したほうがいいですよ。
勉強が足りていない方が多いと思います。


エンジンが違う


ゲストを呼ぶにはいろいろなパターンがありますが、
今回は30代のベンチャー経営者をお呼びしました。

ビジネスの中身もしっかりやり取りしていて、
数年前から親しくしていただいている方です。

その方の今のビジネスが面白くて、
今の時代の中を生き抜くポイントが多かったので、
なぜそのビジネスに至ったか、
なぜその発想とセンスでやっているのかなどを聴いていったのです。

そうしたら、改めて思ったことがありました。

オレはベンチャーのアドバイスを結構やっています。

20代後半ぐらいから頭角を現す経営者って、
運が強いのもあるし
人垂らしというのもあるけれど、
頭の良さもセンスもずば抜けているのです。

経営者は誰でもなれるから、
経営者を神格化する気持ちは
1ミクロンもありません。

それはオレがバカで
経営を始めたタイプだったけれど、
人間性も高くないし
徳を積んでいるタイプでもないのに、
それでも何十年と商売をやれているからです。

周りでご協力いただける方が、
いい方だったからです。

30代でコテツゼミに何人かお呼びしていますが、
載せているエンジンの違いを感じるんだよね。

これからビジネスしようかなという方から
学生起業家ともお話しするし、
もちろんキャリアと年齢を重ねられた
年配経営者ともお話ししますが、

オレがこのビジネスモデルと
この経営者はと思う人は、
一言で言うと、残念ながら
「載せているエンジンが違う」としか
言いようがない。

F1カーとしてつくられているものと
近所を回るための三輪車では、
乗物の構造が違う。

2歳3歳まで乗っている三輪車で、
時速40キロも出ないじゃないですか。

市販の車でコーナーを時速300キロで曲がって
レースをするのは無理です。
市販の車と高速に特化したF1カーぐらいな
ポテンシャルの差があると、現実問題思います。


自力では無理な領域は


この放送を通して人様に何を言いたいのかというと、
オレも実際に勘違いしていた時期が
長かったということです。

バカなオレが、
よせばいいのにロジカルにやろうとして、
アメリカのMBAの勉強もしたりして、
たたき上げのオレが、
エリートと同じようなことを言ったりした
恥ずかしい時期がありました。

個人的には、本当にズレていたと思います。

商売をやるに当たって、
努力でどうにもならない領域はあって。

それは、悲観してくださいとか、
諦めて商売が伸びない
と思ってくださいではありません。

この領域と分野で「自力は無理だな」と
はっきり自覚するのは、
すごく大事だと思うのです。

商売とか経営って、
やらなければいけないことが多岐にわたります。

アイデア出しをする。
それをブランドとして立ち上げる場合は
ブランドコンセプトにする。
事業として発展させるにはビジネスモデルにする。

マネジメントをしたり戦略をつくる。
ブランディング策とマーケティング策を練る。

集客でSNSを頑張り、
さまざまな取引先や仲間をつくる。

いろいろやっていく必要があります。

特に今の時代に商売を始めようと思った方は、
SNSの影響を受けすぎていて
自分で集客方法を考えたりするんですが、

コテツゼミにゲストでお呼びする方は、
オレがお金を払ってお話を聞きたいと思う方なので
何かが飛び抜けてしまっています。

それはその方のもともとの素養もあるし、
そこにかけ合わせてきたさまざまな道のりとか、
ご自身が得意なことというか、
自分がやる領域に関して
実際に磨いたのもあるからです。

話を聴いて「これは無理だな」と思うのも、
結構大事だなと思っているんです。


チームでがんばる


努力とか「真面目にやれば」に、
日本人は引っ張られすぎな傾向があります。

1人で全部やろうとしないで、
これは自分の努力じゃ無理だなという領域は、
さっさと仲間をつくって、
その仲間に強がらず頑張ってもらう。

それが本当にいいと思うぐらい、
載せているエンジンとそもそもの車体の差は、
あると思っています。

1兆円企業の会社をつくったりしたとか、
5代~10代続く老舗の経営者と話してみると、
明らかに、もともとの素養の差を
感じるときがあります。

オレも100億、200億ぐらいはできたけれど、
自分のやれる領域はどこかというのは思いますね。

これは変に影響を受けて感化されてやるよりも、
やり切ったほうがいいです。

ブランディングと商売の話をとおして、
こういう部分を強化したらとか、
こういうヒントを得たらいかがですかと言いますが、
全部を理解する必要などありません。

お仲間とコテツのVoicyをシェアしたりして
ご自身でブランドコンセプトを
つくり込めない場合は、

「今こういう人の、こういうもので
エッセンスを学んでいるけれど、
一緒につくってくれないか」という感じで
いたほうがいいでしょう。

以上、久々野智小哲津でした。

本文は
コテツがVoicyの「ブランディングと商売の話」で語った内容を文章化し加筆したものです。
Voicyアプリをダウンロードして
『コテツ』で検索、無料で聴けます。
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久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
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