今の時代のビジネスを使ってみる|ブランディングと商売
Voicy No.0277 2023年2月15日放送
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「タイムマシン経営」を使ってビジネスの未来を先取りする方法と、最新のサービスの導入が生活にどんな変化をもたらしたのか。孫正義さんの戦略からウーバーイーツや電動キックボードの進化まで、現代ビジネスのトレンドに触れていきます。
タイムマシン経営
今日は、「今の時代のビジネスを使ってみる」という話です。
経営に関してよく語られる有名なエピソードに、ソフトバンクの孫正義さんが起業したときに「タイムマシン経営」という戦略を使っていたと結構紹介されています。
孫さんが起業した約30年前は、ビジネスにおいてアメリカは他国と比べて優位な状況が強かったので、アメリカで起こったことを見ておけば、時差で日本でも起こると言われていました。
なので、アメリカのビジネスで先に答えを見て、それを日本でやろうというのをタイムマシン経営と呼んでいたのです。
日本は30年前、先進国の中でも経済的な強みもビジネス的な強みもアメリカの次に優位性が高かったので、日本でうまくいったものが量産され、サービスとして一般化されて世界に広がっていきました。
そのあと韓国や中国に、さまざまなビジネスで動きが出てきたこともあり、今は他のアジア新興国もかなりキャッチアップするスピードが早くなって、タイムマシン経営の「時間の差」が少なくはなっています。
都市から地方へ広がっていくビジネス
オレは東京・大阪・名古屋・福岡・札幌・京都に自分のクライアントがいて関連の仕事で行く機会があり、やはり東京でうまくいっているビジネスが地方へ展開していくのを見ています。
東京で流行っているものやセンス、感性が、徐々に地方都市に広がっていくのです。
タイムマシン経営的に、東京での反応を見ておけば地方で先行することができます。ビジネスに関わっている人は好奇心を失ったら新しいアイデアは出ないので、そういう意味で今日の話を聞いてください。
ただ、それにも断絶があって、都市型ライフスタイルとそうじゃないのは全く違うものなので、東京の流行が全て地方に流れていくわけではありませんが。
新しい時代の新サービスを使ってみて
今日は3つ話します。
「ウーバーイーツ」と「電動キックボードのループ(LUUP)」と「マッチングアプリ」です。
・ウーバーイーツ
ここではフードデリバリーのサービスを総称として、ウーバーイーツとします。
日本ではタクシーのウーバーよりもウーバーイーツのほうが全然ビジネス的には優位に立っていて、現時点ではものすごく使われています。
(注:2023年2月放送のVoicyです)
今までの出前と何が違うかというと、オレの場合は会食をしないでオフィスやアトリエにお客様に来ていただいて、そこでウーバーイーツで食べ物を頼んで、交流会や人の紹介ができるようになったのです。
ホームパーティー文化は日本にないというか、根付かないというか、ほぼ知らない人まで呼んでホームパーティーをやるケースは、本当に少ないと思う。
アメリカとかヨーロッパの一部にはホームパーティー文化が結構あって、友達の友達も連れてくるから知らない人も来て、家や庭でバーベキューを80人でしたりしています。
でも、知らない人まで家に呼ぶの?と感じますよね。
人を招いて料理をつくってふるまう。しかも、大人数のホームパーティーになると、シェフが来て料理をつくることになる。
海外では日本みたいに「料理は嫁がつくるもの」というムードはありません。
一方、ケータリングサービスを頼むのは、日本では富裕層の娯楽みたいなものでした。それが今は、ウーバーイーツで食べ物を頼めるようになった。
外食に行って思ったより周りがざわついていて、きちんとした人の紹介とかビジネスの話ができないよりは、会社でちょっと食べ物をとって、ごちそうしてお支払いしている分、多少おもてなし感が出ることも増えてきました。
これはもう、ライフスタイルやビジネススタイルの変更にものすごく影響があると思っているわけ。だからウーバーイーツは、めちゃくちゃ使っています。
自分のクライアントさんともこの話をしていますが、ものすごくビジネスの可能性を感じるし、使ってみて、とてもいいんじゃないかと思っています。
しかもウーバーイーツの場合は、今のところ値下げ競争になりにくいというか。
配達員の方に、アプリ上でオレはチップを必ず渡すようにしているんです。
フードデリバリーに関わっている人の生活が大変だというドキュメンタリーも結構やっています。社会的には定職に就いていない人の受け皿になっているので、アプリで数百円がチップになるので、チップ文化が根付いているとも思います。
何パーセントがチップで動いているか、正式なデータがないのですが。
・電動キックボードのループ
もう一個が、電動キックボードのループです。
東京ではとにかく自分の車が要らない。
まあまあな立場の人も電車や地下鉄に乗っています。
また、アルファードとか送迎車を使っている数からいうと、めちゃくちゃ東京は多くて、自分で運転しないで生活する人もいます。
とは言っても、散歩で例えば原宿から渋谷まで駅間を歩くと15分、青山から原宿は25分という感じだけど、歩かなくていいときはどうするのか。
じゃあ自転車に乗ったら、となります。
でも自転車は東京の都市型生活だと賃貸マンションには自転車置き場がない場合もあり、家に入れていたりするのです。
電動キックボードの何がいいかというと、乗り捨てられるところです。
乗り場と降り場があるんだけど、めちゃくちゃいいと思う。
ほかにも、乗っていて楽なのと、立ちポーズで乗れること。
これは男の人が気付きにくい視点なんだけど、自転車をこぐ格好って、きれいなスカートを履いてきた女性にとっては美しくないよね。
だから立ったまま進める電動キックボードは、めちゃくちゃ伸びるのではないか。
今は交通法規の問題やヘルメットをかぶるかどうかで賛否があるけれど、ものすごく都市型生活には合っているラストモビリティー(最後の何マイルかを行くもの)としては、発展すると思っています。
所有する必要がないシェアサービスです。
時間がなくなったので、マッチングサービスについて話せなくなりました。
そんな新しいビジネスには、触れたほうがいいよというお話でした。
久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
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