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日記

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柳流水の日記です。
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2024年4月の記事一覧

【日記】古い新しいもの

 佐々木敦の『新しい小説のために』を、読み始めた。
 以前に読んだと書いた、山本浩貴の『新たな距離』、かなりの部分この二人は同じ視点を持っているように見える、その前哨のような本だ。実際にこの中に引用されていて、書名は聞いていて気になったので図書館で借りてみた。
 金井美恵子が、けっこう前に出した本で、『小説論』というのがある、という引用から始まる……。「新しい」とは何だろうか。新しいものが出てきた

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【日記】植物

 植物は強い。先日、亀戸天神の藤を見に行ったが、ちょうど散りかけのいい具合になったタイミングだった。綺麗だなあと暢気に見ている分には見世物にもなるが、山をよく知っている人は嫌うらしい。この蔦植物は、いったん山に蔓延ったら最後、どんな樹木にも絡みついて殺し、藤だらけにしてしまうらしい、しかも藤には毛虫が付きやすいという、必然的に毛虫の湧いた嫌な山が出来上がるという、その山に藤があるかどうかで、手入れ

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【日記】4/13-4/20

 やや間があいてしまった。
 この一週間、大したこともなかったが……。歯の治療をした。虫歯を削る、本格的なやつで、麻酔を、自分の感覚だと、三、四本は打った。麻酔を打つ前に、麻酔の針が痛く感じないようにする、塗るタイプの麻酔もあった。たしかに、その麻酔を塗ってから注射針を刺されてもなんともなかった。だが、そのレベルの麻酔でも、歯を削る時には痛みに耐えきれないということなのか、二重に麻酔をする必要があ

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【日記】桜と人間

 桜は満開の時より散り際、花弁と花芯と若葉の入り混じった、一見すると汚いようにも見えるけれどもこれ以上なく変化に富んだ多様な色彩を含んだ樹様を見るのが目に楽しいと、今まで思っていたけれどもこれを代弁してくれた人がいてありがたいと思った。判官びいきの感覚もここにはあるかもしれない、季節を外して桜の花見のシーズンは人がいて過ごしにくいので藤を見るのだと言って、花見はせずに有名な藤棚に足を運んだのもいい

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【日記】4/7-4/9

セントエルモの火

 本を読んでいたら、「セント・エルモの火」というフレーズが、唐突に出てきた。
 何かで聞いた気もするけれども、意味が思い出せない、と最初は思った。ふと、船の舳に、雷か何かが降って光る現象があったのを思い出したけれども、それと「セント・エルモの火」が一致するのかどうか、ちょうど思い出しただけで、自信がなかった。
 それで、実際に調べてみたら、本当にそういう意味だった。頭の中で、完

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【日記】4/3-4/6

hosaka

 保坂和志になりたくて、狂った人が何人もいるように思う。あてずっぽうではなく、実際に数人は、目の前で見たと言っていいと思う。
 まず最初に出会った人は、もうあれは二十年近く前になると思う。創作を志す人が集まるウェブサイトの中でのことだった。そのサイトにはチャット機能があり、突然その人がやって来て、周りの人を罵倒しまわっていた、贔屓目に見ても、挑発的な発言を繰り返していた。
 誰もい

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【日記】3/31-4/2

昭和レトロ

 昭和レトロを主題にしたテーマパークに、この間遊びに行った。商店街の店員を演じている、劇団員か俳優みたいな人たちが、道行く来園客に、分け隔てなく話し掛ける。暖かきいい時代を演出しているわけだが……
 むろん、自分がそこまで禁欲的な思想を持っているわけでもないけれども、視点を少し寛容ではない方向に持って行ったとすると、これが演出であるというクッションを挟んでなお、認めがたいコンプライア

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