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#最近の学び
HSPを活用したより安心な溶剤の設計方法
有機溶剤の一種であるジメチルホルムアミド (DMF) は、コーティング産業において特に重要な溶剤として知られており、なかでもポリウレタンの溶解に広く使用されています。しかし、最近では、工業プロセスで使用される特定の有機溶剤の毒性が大きな問題となっており、より安全な溶剤への変更が求められています。
以下の論文では、2種類のポリウレタン(Desmopan®、Desmocoll®) をより安全な溶
溶けにくい化合物の親和性評価
ハンセン溶解度パラメータ(HSP)は化合物の性質を表す値で、化学的な相性の指標として活用されています。
HSPを実験的に取得する方法として、様々な溶媒に対する親和性を評価する方法が知られており、溶解度測定はその一例です。
溶解度を求める方法として、例えば、UV-Vis分光光度計を使用するケースがあります。これは、濃度既知の溶液のピーク強度から作成した検量線をもとに、濃度未知の溶液の濃度を
有機溶媒に対するタンパクの溶解度
毎度、ハンセン溶解度パラメータ(HSP)の調べものをしていたら、とある文献に興味をそそられたので読んでみました。有機溶媒に対するタンパクの溶解性に関する内容です。
生化学分野の研究で広く使用されている2種類のタンパク(牛血清アルブミン(BSA)、リゾチーム)を用いて、約20種類の溶媒中における溶解量を測定しています。
どちらのタンパクも共通して、ギ酸(Formic acid)とトリフルオ
魚臭さは植物オイルで取り除け
ハンセン溶解度パラメータ(HSP)のアプリケーションで、面白いものがあったのでまとめてみました。
フィッシュボックスとは スーパーの鮮魚コーナーで、記事サムネイルのような箱を目にする機会は多いと思います。この箱、発泡スチロールでできたフィッシュボックス(以下、ボックス)は、軽量で断熱性に優れており、鮮魚の輸送に用いられています。しかし、ボックスは衛生上の理由から一度しか使用されず、日本では大量