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タナカ ユウヤ
2024年11月17日 07:00
前提として、私は街で見知らぬ女性から話しかけられたことがない。いわゆるナンパ、逆ナンという文化に触れたことがない。そんなイベントが一度でもあれば本望であるが、紛れもなく経験がないのだ。これはそんな私が経験した、ある昼過ぎの出来事である。昨日までの晴天を押し退けるように薄くこぼされた鈍色の空は、その奥で煌々と輝く太陽の光を遮っていた。現場での仕事が終わり、そこから駅に向かう途中のコンビ
2020年11月20日 19:04
とんでもないタイトルにしてしまったが、初めに断っておきたい。この話は長いが、劇的な結末やその後が気になるような展開はない。なので、この話の最後の"オチ"の一文を、先に書いてしまう。「その気持ちを、さっきまで握られていた左手に乗せ、私は力強くタバコの空き箱を潰した。」個人的な過去の恋愛談を、それとなく「読み物」にしてここに綴る。大学生の頃、仲の良かった友人と「空きコマ」が被ったので談