亜鉛【基礎】
1. 亜鉛とは?
亜鉛は、人体にとって欠かせない必須ミネラルで、酵素の活性化、免疫機能の維持、DNAの合成、細胞分裂、味覚や嗅覚などに重要な役割を果たします。体内では生成できないため、食事からの摂取が必要です。
2. 亜鉛の効果
亜鉛は、免疫機能を強化し、風邪や感染症の予防に効果的です。また、皮膚や髪の健康維持、傷の治癒促進、タンパク質やDNAの合成に重要な役割を果たし、細胞の成長や再生をサポートします。味覚や嗅覚の正常化にも寄与します。
3. 亜鉛摂取後の体内の作用
亜鉛は約300種類以上の酵素に関与し、これらの酵素を活性化させることで体内の代謝を調整します。また、免疫細胞の生成や活性化を助け、細胞の修復や再生を促進します。さらに、ホルモンバランスを整える役割も果たしています。
4. 亜鉛の過剰症と欠乏症
亜鉛の過剰摂取は、吐き気、下痢、免疫機能の低下、銅の吸収障害などを引き起こすことがあります。欠乏症では、免疫力低下、味覚や嗅覚の異常、皮膚のトラブル、成長遅延、疲労感などが現れることがあります。
5. 亜鉛の1日の必要摂取量
成人男性の推奨摂取量は11mg、女性は8mgです。妊娠中や授乳中の女性は、さらに多くの亜鉛が必要とされます。バランスの取れた食事を心がけることで、十分な亜鉛を摂取できます。
6. 亜鉛が多く含まれる食材
亜鉛は、牡蠣、牛肉、豚肉、鶏肉、ナッツ類、全粒穀物、卵、豆類などに多く含まれます。特に牡蠣は、非常に豊富な亜鉛源として知られています。植物性食品に含まれる亜鉛は吸収率がやや低いです。
7. 亜鉛と同時に摂取してはいけないもの
亜鉛の吸収は、フィチン酸(玄米や豆類に含まれる成分)やカルシウム、鉄分が阻害することがあります。そのため、これらを含む食材を亜鉛と一緒に摂取する場合、時間をずらして摂ることが推奨されます。
8. 亜鉛の継続摂取の影響
亜鉛を継続的に摂取することで、免疫力が強化され、風邪や感染症にかかりにくくなります。また、肌や髪の健康維持、ホルモンバランスの改善、味覚や嗅覚の正常化が期待でき、日常的な健康維持に役立ちます。