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障害特性と個性・性格の違いを理解する新たな視点
はじめに
私は障害当事者として、「障害は個性」「障害特性を理解しましょう」ということに疑問をいだきながら、支援員もしてきました。
なぜなら、障害に生まれてきたのが個性なのか?中途障害の方も個性なのか?病気や障害にならない方はいないのではないでしょうか。
ではなぜ個性、特性理解がこれだけ支援する側に浸透しているのか・・・
障害特性と個性、性格は、個人の行動や反応に影響を与える重要な要素ですが、それぞれ異なる概念なのはご存知でしょうか。また、障害特性と個性にも違いがあります。
混同して捉えられ、私も障害も個性と言われたこともありました。
そこで今回は、似てはいるが概念が違うという視点から書いていきますので、改めて見直して自分自身と上手に向き合えるようになってほしいです。
障害特性
定 義
障害特性とは、身体的、知的、精神的な障害に関連する特性や特徴を指します。これらの特性は、個人の機能や能力に影響を与えることがあります。
例 身体的障害 視覚障害 聴覚障害 運動機能障害
知的障害 学習障害 発達障害など。
精神的障害 精神疾患 情緒障害など。
影 響
障害特性は、日常生活や社会活動において特定の支援や適応が必要となる場合があります。
個 性
定 義
個性とは、個人のユニークな性格や特質、行動パターンを指します。これは、遺伝的要因や環境要因、経験によって形成されるもので、個人の独自性を表します。
性格特性
外向的、内向的、協調性が高い、独立心が強いなど。
興味・関心: 特定の趣味や活動に対する興味。
価値観:個人が大切にしている信念や価値。
影 響
個性は、個人の対人関係や職業選択、趣味・興味に影響を与えます。
例えば、外向的な人は社交的な場を好む一方で、内向的な人は一人で過ごす時間を大切にすることが多いです。
性 格
定 義
性格とは、個人の行動、感情、思考の一貫したパターンを指します。性格は遺伝的要因や環境要因によって形成され、個人の独自性を表します。
例
外向性: 社交的でエネルギッシュな性格。
内向性: 静かで内省的な性格。
協調性: 他人と協力しやすい性格。
神経質: ストレスや不安を感じやすい性格。
影 響: 性格は、個人の対人関係や職業選択、ストレス対処法などに影響を与えます。
例えば、外向的な人は社交的な職業に向いていることが多いです。
まとめ
障害によっては、特性の影響によって性格にも現れる方もいますが、それは、生育環境や生活環境によって同じ特性でも性格に違いが出ます。
また、障害特性も出方に違いがあります。
ここまで読んでいただくと障害特性と性格は、個人の行動や反応に影響を与える要素ですが、それぞれ異なる概念ということが、分かっていただけたのではないでしょうか。
障害特性は、特定の支援や適応が必要な場合がある一方で、性格は個人の独自性を表し、対人関係や職業選択に影響を与えます。
どういった個性と性格かで、思考のクセは大きく変わってくるということです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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