見出し画像

人生は長いかも知れない

人生は短いと捉えて、頭に浮かんだことをあれもこれもとやってみる。
人間いつ死ぬか分からないので、やりたいことがあるのなら早くやるほうがいい。

その通りだと思います。
でもなぜか、その必死さは病的なようにも思います。

死を身近に感じる体験をしたり、人生の短さに深層心理のレベルでしっかり感銘を受けて、自然とそう生きている人なら、是非そう生きていって欲しいです。

そうではない人にとって、人生は本当は長い。
過ぎてしまえば、あっという間のように感じても、人生は本当は長い。

安直な考えかも知れませんが、ほとんどの人はまだまだ自分に死は訪れないと思っているはずです。
当たり前のように人生は続いていくし、次の睡眠で二度と目を覚まさないなんてことはない、そういうことさえ真剣に考えたことはないと思います。
考えたとしても、情報として「人間いつ死ぬか分からない」を取り入れるだけなので、実感は湧かない。

やっぱり人生は長い。

その人が、たとえ人生は長いと捉えていなくても、人生は短いと心の底から捉えていなければ、人生は長い。

長い人生なら、楽しみはあとに取っておいたほうがいい。

人生を長距離マラソンだと考えた時に、ラストスパートはどこなのか?
ゴール直前でスピードを上げるだけが、ラストスパートではないと思います。
マラソンが始まってすぐにスパートを仕掛ける、ゴールまでに体力が持たず、結果的に最初のスパートがラストスパートになってしまうこともあります。

自分が望んだ分の刺激を常に手に入れることができたら、人生の刺激は命が尽きる前に無くなってしまうかも知れない。

長い人生の中で心の底から楽しめることは、意外と少ない。
人によっては一つしかない可能性もある。

とても後ろ向きですが、本音のところでそう考える瞬間はあります。
後ろ向きですが、だからこそ大切にできることがあります。

心の底からの人生の楽しみは一つしかないとすれば、その楽しみはあとに取っておく。

人生の終盤にその楽しみを味わえれば、最高の気分で人生を終えられる。

それが待っているから、どんなに辛いことが起きても「持ち堪えること」ができる。

持ち堪えることを大切に生きる。
あくまで一つの考え方です。
一つの考え方ですが、人生の長さに絶望する人もいるかも知れません。

今が楽しくなくても、完全に大丈夫なんです。
それだけでも伝わってくれたら嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?