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未来からの助け船・・・刺しゅうとゴルフ、そしてnote

こんにちは、ぷるるです。

困った時、助けが先に用意されていた経験ってありませんか?
私はこれを『未来からの助け船』と呼んでいます。

でもこれ、一見全然助けに思えないんです。
例えば、普段手に取らないものをつい買ってしまったり。
全然気の合わない人に、ふと自分から声をかけたり。

その時は「なんでこんな物を・・・」とか「頭くるわ〜、話しかけなきゃ良かった!」などと思うんですけど、これがなかなか!

後からものすごーく役に立ってくれるのです。

私もこの助け船のおかげで、2023年を乗り切ることができました。

それは刺しゅうとゴルフ、そしてnote。


今日はこの3つがどれほど私を助けてくれたか。そして何故『未来からのたすけ船』と思うかについて、書きたいと思います。


2023年の4月から今年の3月まで、私の夫はうつでした。

4月の人事異動をきっかけに、眠れない毎日が続いたのです。
病院に行くと「うつ状態」と診断され、休職を勧められました。

しかし夫は、しばらく自分と対話をしてから決断したいと言います。
確かにきっかけは人事異動だけど、本当の原因は別の部分にある。自分の心の深い部分にあると思うから、と言いました。

話し合いの結果、私は彼の決断を受け入れました。
私も同じことをうっすらと、感じていたからです。

ただこれは、弱っている時だと相当に辛く厳しい道です。
なぜなら死ぬほど知りたくない本音に、耳を傾けないといけないから。
さらには、生き方そのものがガラリと変わる可能性があるから。

そこで私たちは、

  • 不眠が続くなら、すぐ人(専門家など)の力を借りること。

  • いつ退職しても、かまわないこと。

  • 私が危険を訴えたら、即休職すること。

この3つをルールに決め、うつと向き合うことにしました。


家族がうつになると、正直かなり不安に襲われます。

夫が夜中に何度も起きたり、食事量と体重が減るのを見るたび、カウンセリングを薦めるべきではないのか。見守っていて良いのかと、考え込まずにいられませんでした。

そしていつしか、自分を責めているんですよね。
私がもっと寄り添っていたら、もっと理解していたら、彼はうつにならずに済んだのではないかと。

そんな時に軸を戻してくれたのが、刺しゅうとnoteでした。

刺しゅう中はその世界に飛んでしまうと何度もnoteに書きましたが、あれは比喩でも何でもなく、本当のことなんです。

その穏やかで静かな時間は、私を自分自身に戻してくれました。

それをnoteに書いてコメントのやりとりをしていると、すごく楽しいんですよね。どんなに元気をもらったことでしょう。

また皆さんの記事を読んだことも、かなり大きかったです。
知らない世界や人生に触れるたび、私はこう思ったものでした。

「ああ、なんて人生は多種多様で、色あざやかなのだろう!!」

全ての時間は流れ去っていきます。でもその経験をどう扱うかはその人が決めることでした。そこに私は自由を感じていたのです。

どんなことも、後から活かすことができる。
私も必ずそうしてみせる!
なんてね。

あの頃の私はnoteを杖に、日々を歩いていた気がします。

もうひとつの転機は、ゴルフでした。

夫はゴルフが好きでよく友人と行っていたのですが、それが辛いと言い出したのです。5月の終わり頃でした。

夫はうつの事を話したため、彼らはとても心を配ってくれました。
でもその親切がまぶしすぎて、ひどく疲れてしまうと。

その気持ちはよくわかるので、私がゴルフに付き合うことにしました。
夫のために。気晴らしになるならと思って。

ところが一緒にコースを回っているうちに、私の方がどんどん変わっていったのです。


ゴルフって、実は人と競わないスポーツです。
自分の目標をクリアすることを、みんな楽しんでいるんですよね。

遠くにボールを飛ばすとか、少ない打数でカップインするとか。
どんな目標を持とうが自由。正解はありません。

それにルールはあるけど審判はいませんから、いくらでもズルすることが可能!

これ、人生に似ていませんか?

誰しも生きるテーマがあり、それは親子でも夫婦でも全員違います。
そして必要な課題が、目の前に『具体的な出来事』として現れる。
例えば夫なら、人事異動というように。

大人になったら、これは自分で乗り越えるしかありません。
でもその方法は自由。
人にやってもらうのもよし、ズルもよし。もちろん逃げたっていい。

「何を選んでも自由だよ、あなたはどうするの?」

私は敬愛する作家や哲学者の本を糧に己と対話し、毎日会社へ通い、淡々とゴルフをやる夫を見ながら、自分の間違いに気づきました。

私が向き合うべきは、いつだって己の人生だけ。
彼の課題を私が負うことなど、できるはずがありませんでした。

お互い同じコースを回りながらも、それぞれの目標を楽しむように。

それからは生活面でのサポートをしても、心は自分の人生に軸を置き直しました。
年が変わる頃には夫もピースがはまったようで、少しずつ食欲が戻って行ったんです。

すると会社でちょっとしたミラクルが起こり、3月に彼にとってプラスの人事異動がありました。
彼の奥深い部分が整うのと連動して、外側の状況まで変化をしたわけなのです。

今はうつの症状が消え、友人との交流も戻り、遠出もできるようになりました。
(2023年は、スタミナが持たなくて難しかったのです)

そしてこの6月には1年ぶりに、夫の『心からの大笑い』を見ることができました。
本当に本当に、本当にうれしかったです。


で、やっと未来の助け船の話なんですけど。

私は刺しゅうとnote、そしてゴルフは、未来の自分(あるいは神様的存在)が、「今始めときな!後から助けになるからね」って教えてくれた気がしたんです。

なぜならこの3つは、全部2022年に始めたことなんです。
しかもそのうち2つは、人から流れてきたものでした。

私はそれまでSNSで発信をしたことも、それを望んだこともありませんでした。

でもある時noteをやってた友人から、強烈に勧められたんです。
「やめとくわ」と言っても、何故か全然あきらめなくて。

とうとう根負けしてスタート、今に至ります。
この間どうしてあんなに勧めたのか聞いたら、当人覚えてませんでした。
そんなこと、ありますかね??

ゴルフは、突然母が自分のクラブやウェア一式をくれたんです。
実家へ行ったら「あんたにあげるわ」って。

母側の事情は別記事に書いた通りなのですが、それでも急なことでした。
ゴルフ興味ないし、どうするかなあ・・・と思いつつ、試しにコースへ出たら、ひどすぎる成績で嫌になっちゃって。

メルカリで売ろうと、出品の下書きまでしたんですよ。

でもたまたま面白いゴルフYouTuberを知って、売るのやめました。
見てると試したくなるじゃないですか。

そしたら、翌年に全部がすごい支えになってくれて・・・心から驚きました。
まるで2023年のために、あらかじめ準備がなされていたようで。

だって全部、私の人生には出てくるはずがないものだから。
ゴルフなんて特に。

そう考えると、とても偶然の出来事とは思えませんでした。
そして、人生ってやっぱりとても面白いなあ〜!と思ったんですよね。


とりあえず、今回のことは丸く収まってくれました。
でも、これからも予期せぬことは、きっとまだまだ起きるでしょう。
良いことも悪いことも。

その時にはまた、未来からの助け船を利用するつもりです。
そのためにも、今を決めつけてしまわないように。

来る出来事を押し退けてしまわないように。
ささやかなサインに気付けるように。

生きていきたいと思います。


*うつの直因や、病院の情報、その他具体的な現実的対応については、また別の記事でシェアしたいと思います。多くの経験談にとても支えられました。
うつは本当に原因も治癒過程も千差万別です。そのケースの一つとして何かの役に立てばと、私と夫は考えています。


*刺しゅうとの出会いについて

*ゴルフとの出会いについて
もちろん猿の登場も「未来からの助け船」の一つ。すべては必然なのです・・・。

























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