セブン・シーズ/七つのチャクラ
Echo & The Bunnymen - Seven Seas
★★★
鍵っ子。今はそんな言い方をするんだろうか。小学生の頃私はいつも首から家の鍵をぶら下げていた。
団地の公園でひとしきり遊んだ後、あたりが薄暗くなり家に帰る。兄が先に帰っていればいいが、そうでなければ自分で鍵を開けて中に入る。
薄暗い部屋に電気をつけ、テレビをつける。誰もいない家の中の静けさをテレビ画面と音声がかき消してくれる。
窓を開けベランダに出ると他の家はもう夕食の支度をしているのだろう、料理のいい匂いが漂ってくる。
「お腹すいた。。」
母が帰ってくるのはもう少し後だ。私は居間の古い茶箪笥を開け母が特売で買った買い置きのお菓子を食べ始める。
茶箪笥にはお煎餅やポテトチップス、甘い袋菓子などが入っていて、母の留守中に兄と私が自由に食べられるように置いてある。我が家の夕食の時間は遅く、空腹が耐えられない私はお菓子を食べてペコペコのお腹を満たすというのが習慣になってしまっていた。
「食べ過ぎちゃだめだよ」と母に言われていたものの、こういった菓子類は食べ始めると止まらなくなり、肝心の夕食があまり入らなくなってしまうという悪循環をたびたび引き起こした。
★★★
★★★
8月の始め頃までやっていクンダリーニヨガのた40日間デトックスのワーク。終わったら次は第5チャクラのワークをしようって思ってた。
だってビジネスがらみでやってるインスタの更新が面倒で滞っちゃって。以前第5チャクラのワークをやっていた時は毎日のように更新できてたのに。
でも40日もあともう少しっていう朝に届いたメッセージ。
「ハートを開け」
そう言われちゃ、やらない訳にはいかない。ちょうど数日前にヨガの先生がYouTubeにアップしてたハートチャクラの短めのワークとマントラメディテーションを組み合わせることにした。
そして9月になりアトピーがほぼ落ち着いた頃、私の中で突如としてエコー&ザ・バニーメン(以下エコバニ)祭りが始まった。
一番好きなのが1984年の「オーシャン・レイン」エコバニ好きになってリアルタイムで聴いたのがこのアルバムだからね。その中で聴いてて氣になったのがこの曲、セブンシーズ。
「七つの海」ってワード、ダニエル・アッシュの曲にもあったよな~なんて考えていると、友人がブログで「肉体=海」だという内容のことを書いていて、なるほどと思った。
人間の体はほとんどが水分。そして塩分は無くてはならないもの。
そう、「七つの海」は人間の肉体のエネルギーセンター、七つのチャクラを表す言葉なんだ。そう考えたらこの歌詞の意味が理解できた。
「七つの海」を上手に泳ぐ「僕」は私たちのエネルギー(本質)だ。「亀」は世界中で幸運と幸福の象徴とされている。エネルギーが七つのチャクラをスムーズに循環することができたなら、私たちは幸福感に包まれる。
そのためにはチャクラを浄化しなければならない。
「お気に入りの指を突き立て」ってゆうのはよくわからないけど、プレイヤーポーズのこと?いや、そういえば今やってるハートチャクラのワーク、どれも指を立てて行うクリヤだったわ。関係ないって?(笑)
ハートを開いて自分の感覚に耳を傾ける。自分は本当は何をしたいのか。「穴居人の歌声」は下半身のチャクラから湧き上がってくる自分の本質。
癒しが進むと、ワンネスへの憧れ、宇宙と一体になりたいという思いが強くなる。ただ、そこに至るには急ぐ必要はない。十分な精神的な成長、自分自身を愛と感謝で満たす必要があるから。
そのためには今抱えている恐怖を乗り越えなければならない。その恐怖のもとになった感情を手放していくには自分自身に向き合うこと。
宇宙の大いなる力に任せ、下半身のチャクラに溜まった岩のように固くなって忘れられていた感情を呼び起こし癒しを行えばとめどなく涙が流れ浄化されていく。
★★★
ハートチャクラのワークを始めた頃、同時に米麹を作り始めた。1年前にウブドで行われていたワークショップで手作り味噌を作ってからその旨さと発酵の面白さにすっかり魅せられてしまった私は、米麴から作ってみたくなり、日本から種麹(麹菌)を取り寄せた。
米麹を自分で作るようになると味噌だけでなく塩麹や玉ねぎ麹、甘酒など量をたくさん作れるので何にでも入れられる。日常的に麹を摂取することになった。
するとだんだんお通じが良くなってきたのを感じた。ヨガを始めてからは少し改善してきてはいたけれど実は私、結構な便秘体質。
お腹の調子が良くなるとふと昔夕暮れ時に母の帰りを待っていた時の情景を思い出すようになった。そして感情が蘇る。
「寂しかったんだよね。」
子供の時の私にそう話しかけてみると私の中で何かが溶け、涙がこみ上げた。私は何十年も自分からのその言葉を待っていたのだ。
そして数日前のこと私は夢を見た。私のところに遊びに来ていた母を見送った後、気がつくと部屋に母の荷物が3つも残されていた。
母の置き土産。多分それは母から受け継いだ価値観とか習慣とか思い込み、誰かが言い放った言葉など私の中に入り込んで今もまだ縛られているもの。本当に自由になるために私がこれから向き合う必要のあるものなんだろう。
そういえばいまだにお菓子を食べると止まらなくなってしまう私。低血糖を起こしてしまう体質が関係してると思うのだけれど、何となく子供の時の記憶が紐づいているような気がしている。
次のワークは下半身のチャクラをターゲットにすることにした。麹生活も続ける。きっと母の荷物を紐解いていく手助けになるはず。
今日本で(もしかしたら世界でも)ちょっとした腸活ブーム、麹ブームみたいなのが起こっているのは皆んなが古い価値観や思い込みを手放す流れに来ているからなんだと思う。
深いところではもうわかってるんだよね。これからの新しい時代に自由を手に入れるには何をしなければならないのか。七つの海を泳ぎ切るために。
★★★
エコバニことエコー&ザ・バニーメン。若い時かなり好きなバンドだったけど今まで何故か全く興味が湧かず聴く氣になれなくて、自分でも不思議だなあと思っていたの。
でも分かったわ、今まで私がまだ彼らの曲のフェーズに追いついていなかったんだって。
久しぶりにエコバニ三昧で動画見てたけど、やっぱイアン(フロントマンのイアン・マッカロク)は可愛かった♡
なんたって当時私たちニューウェイヴ少女のアイドルだったもんね。可愛いルックスに反して中々の毒舌でそのギャップが良かったのよねえ♡ 覚えてる?イアンは少女漫画の登場人物のモデルにもされていたよね。嬉々として買って読んだ覚えがある。懐かし~(笑)
でも数年前ソロで来日したイアンが、アメリカと北朝鮮の間で武力衝突があるというニュースで、招聘先にも黙ってその日のライブをドタキャンしてイギリスに帰ってしまったというのを聞いて私のイアンに対してのイメージが著しくダウンしてしまった。
まあ日本人に危機感が無さすぎるのも事実だし、彼なりの考えがあったのだろうし非難はしたくないけれど。いい意味で自分に正直だったって考えもできるかな。でも多分もう日本には呼ばれないかもね、きっと。
彼らの曲はどれも本当に素晴らしいし、イアンは特別な才能を持ったアーティストだと思うけれど、この件でやっぱり楽曲やパフォーマンスと精神性の高さは別のもの?~と思ってしまった。
年取ってからのイアンって、いくら探しても黒いグラサンの写真しか出てこないんだよね。もしかしたら若い時美しすぎたせいで歳を重ねた今の自分の容姿にOKが出せてないのかな?って何となく思っちゃう。
しかしなんだかんだで私の脳内エコバニ祭りは続いている。冬が似合うバンドではあるが、常夏の島で聴くエコバニもオツなものよ。
そいえば10年前、実家を売却した際に残ってたレコードやコンサートパンフなんかを処分したんだけど、ほとんどが二束三文だったのに、エコバニ来日コンサートのパンフレットだけはとても高く売れたんだよね~
★★★
Spotify : 今までnoteで書いてきた曲をプレイリストにしてまとめています。
見出し画像:Seven Seas のミュージックビデオからのスクリーンショットのおさかな。ウサギ耳のハンフリー・ボガートとどっち使うか迷ったw
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