ぷらーなの由来について
太古の昔にどこかのテキストで説明したことがあるような気もするのですが、その頃にはおそらく3桁台だったフォロワー様が1900人を突破したらしいので、「ぷらーな」というアカウント名の由来、なぜひらがななのか、について、改めてご説明させていただこうと思います。
まず、noteに登録した当初は「プラーナ」とカタカナ表記でした。これは相川七瀬さんの6枚目のアルバム『プラーナ』からの拝借です。
で、ここでややこしいのですが、自分が特に相川七瀬さんのファンであったのかといえば、正直なところ別にそうでもない。CDでは2006年くらいまでの曲はレンタルで聴いたりしていたものの、それ以降の曲をあまり知らないし、ライブに行ったこともない。
しかもこの『プラーナ』というアルバムが取り分けのお気に入りだったかというとそうでもなく、むしろ若さと勢いがあり、大ヒット曲の『恋心』が収録されている2ndアルバム『paradox』や、ゲストミュージシャンがジャパニーズハードロック界隈の伝説みたいな人たちだらけで豪華な『R. U.O.K?』のほうが好きだったりもします。
『プラーナ』は、デビュー時の不良少女っぽい雰囲気でも、その後のロック姐さん的な雰囲気でもなく、なんだかフワフワしている印象。当初は布袋寅泰さんが全面プロデュースの予定だったそうですが、どういうわけか途中で立ち消えになったらしく、なんだか作風がチグハグになっている印象がある。
……ん?こうして書いてみると、フワフワしているだの、作風がチグハグだの、偉っそうなことをほざいておるが、これすべてがブーメランではないか。
日記なんだかエッセイなんだかわからない謎のテキストをフワフワと量産し、ごく稀に小説なんぞを書こうとしてみたり、いつまで経っても下手ながら俺は年に数回は俺だけの2次元美少女を描きたくなるんだハアハアという衝動のままに投稿するチグハグさ。それこそがプラーナであり、ぷらーなである。
ところで、随分と後になってから知ったのですが、「プラーナ」とはサンスクリット語で「呼吸」を意味し、インドではプラーナ療法というものが存在するそうで、大正時代に日本にも伝達され、現在もヨガの世界では広く用いられている。のだそうですが、これらすべてはネットの受け売りの知識なので、ちゃんとしたことは識者の方々に尋ねてください。うちの課の案件ではないので。
そのプラーナの意味を初めて知った頃は、へー、あー、そーなんだ。うーん、6.5へぇ。という程度のもので、ハナクソをほじり鼻毛を抜き、ついでに足の親指の第二関節になぜか1本だけ生えている毛を抜きつつ、チコちゃんに叱られそうなくらいボーッと生きていたのですが、NHKが生んだあの天才5歳児が世間を席巻する少し前、とある事態が発生しました。
Twitter(現X)で、サンスクリットのヨガとしてプラーナを学んでいらっしゃる方からフォローされてしまったのです。
おそらくこれは、わたしのことを由緒ただしきプラーナ療法の人だと信じてフォローしてくれている。つまり、わたしは見知らぬ人を騙していることになる。
これはいけない。プロフィール詐称である。本気でプラーナを志す方々に迷惑があってはいけないので、ここは距離を置かなければならない。しかし、先方にはなんの落ち度もなく、不快なことをされたわけでもないので、ブロックするのは酷すぎる。
そうだ、「プラーナ」を、ひらがなにしよう。
ひらがなというのは日本人が独自に編み出した表記体であるので、日本にしか存在しない。ということは、ひらがなで構成されている単語というのは日本にしか存在しない。
たとえば、うんこという単語と、ちんこという単語は日本にしかない。
英語圏にはshitとかdickという単語はあるが、それはうんこともちんこともニュアンスが違う。アメリカの子供はshitとかdickとかで笑わない……たぶん(いや、もしかして笑うのかな……?)。
つまりなんかほら、表記を変えるだけでも、受ける印象は違うということです。きゃりーぱみゅぱみゅがキャリーパミュパミュだったらもう別人だし、ローランドがろーらんどであっても別人だし、ともさかりえとさかともえりも別人ですから。
もうひとつ理由があって、Twitter(めんどくさいので今後はいちいち言い直さない)で自分がやりとりするフォロワーさんのなかに、たまに「ぷらーなさん」とひらがなで書く方がいたのですね。
このひらがな表記、なんか気が抜けていてポップな感じがしていいなあ、と前からうっすら思っていたのです。
サンスクリットについて難しいことはわかんないし、もっと軽い名前にできないものか。
かといって、自分のなかで定着しているハンドルネームを今さら変えるのも億劫である。「プラーナ」を「ぷらーな」にするだけで、こんなにも印象が変わるのなら、もうそれでいいではないか。
そもそも「noteで最もためにならないエッセイ」「毒にはなっても薬にはならんテキスト」を書いてばかりの、自称ゆるふわ系noterな自分としては、理解できる人もいるが自分はよくわかっていない難しいアカウント名を名乗るよりも、勝手な造語(ひらがなにしただけだが)なので誰も理解できないアカウント名のほうがいい。
そういうわけで、相川七瀬さんとはかなり遠い感じになってしまい、さらにとりわけお気に入りのアルバムでもないとも書きましたが、『プラーナ』にもいくつか好きな曲はあります。
特に、布袋さんの恒例の、サーカスのピエロが激しく踊っているようなギターが炸裂する『midnight blue』などは実にカッコいいし、パーティーロック?な『シュガーベイビー』は楽しい。「携帯電話の番号 覚えてる」とか「電話線も抜いたまま」とか、ところどころ時代を感じさせるけど、それも好き。
そういうところも含めて、プラーナ、あ、いや、ぷらーなっぽいんじゃね?というわけで、けっこう気に入っています。布袋さんとのコラボはもうやらないのかな?
サウナはたのしい。