2023年上半期の自分の記事を振り返ってみる
去年もそうだったのですが、今年のnoteの年間目標は「年に100記事のエッセイ的なテキストを書く」でして、現在で折り返し地点であり、現時点で52記事まで書きました。
2023年も半分が過ぎてしまったわけですが、その間に書いた中から、いくつかの過去の記事をピックアップして、振り返ってみましょう。
・『6月の北海道の雪は幻か』
これを書いていた1月中旬の時点では、雪に対して希望と期待しか抱いておらず、雪をナメくさっていました。
その数週間後のことですよ。大雪で関西圏の鉄道網がストップしてしまう事態が起きたのは。
幸い、自分はすんでのところで電車の帰宅を回避でき、会社の金でタクシーを使ったのですが、そのタクシーもほとんどが予約車で埋まっており、配車アプリも役に立たない状態。
傘が壊れるほどの大雪の中、1時間ほど待って、ようやくタクシーにありつけました。この時点で22時くらいでしたが、自分の後ろには何十人も並んでいました。あの列の最後尾の人は、いったい何時に家に着いたのだろうか。
この件でJRやタクシー会社を責めてはいけません。自分だって、雪が積もることは事前に天気予報で知ってはいたものの、まさかここまで交通に影響があるものだとは思っていませんでしたので。自然の脅威をナメていたとしか言いようがない。
雪原の大地に二人きりの吐息が舞うとか大切な気持ちを覚えたよとか言っていられるうちは、まだ雪の表面的な美しさしか見えていない。綺麗な薔薇には棘があるというように、綺麗な雪にも危険が孕んでいる。
ただ、表面的には美しいのは紛れもない事実であり、6月の暑い時期になってくると、近畿地方ではなかなか見られない、一面に降りかかる雪というのも、また悪くないように思える。
雪は美しく危険。そして、いなくなった頃に恋い焦がれる。なんかそれっぽいこと言ってまとめようとしたけど、ロマンチックの欠片もないのでまとめられねえ。
とにもかくにも、鉄道会社、および、タクシー会社の皆様はお疲れ様でございます。ていうか、もう天気の悪い日は不要不急のこと以外の仕事はみんな休みでいいよ。
だいたい俺、雨の日はぜんぶ休みたいし。
・『好きだから食べるだけ』
ここで紹介したK氏に関するエピソードは、付き合いが長いこともあって、本当にめちゃくちゃたくさんあります。
もはや自分にとって、彼は存在そのものがエンターテイナーで、どんな芸人よりも楽しませてくれるし、本人に言ったことは一度もないけど、天才であり鬼才だと真面目に思っている。
とにかく、行動のひとつひとつがブッ飛んでいてロックだ。
そのロック性はLINEひとつにも顕れており、「井澤詩織の写真集が出るので1週間ほどそれに集中するため連絡が取れない」というストイックなメッセージを、なぜか朝の7時に寄越してきたりする。ちなみに上坂すみれさんの写真集が出た時もそうだった。
彼のように生きたい。しかし、井澤詩織さんの写真集は3500円もする。しかし、サンプル画像だけでもものすごくそそられるな……。しかし、3500えん……。しかし、…………。……………。
実際に購入したのかどうかは、ご想像にお任せします。Kindle版もあるので、ご自身のPCなどでこっそり楽しむこともできますが、実際に自分が購入したのかどうかは言いませんよ。
・『里菜お姉さまと苦しくエロい気持ち』
けっこう閲覧数が伸びたテキスト。愛内里菜さんの影響力なのだろうか。
彼女の代表曲『恋はスリル、ショック、サスペンス』は、コナンくんのパラパラの絵面の印象が強すぎますが、このタイトルは実に秀逸だと思います。
ちゃんとタイアップ先が求めるようなワードを提示しつつ、歌詞の世界観にも合っており、「なんじゃそりゃ」と感じさせるインパクトがあり、語呂も良い。『恋のスリル』じゃインパクトがないし、『Love Shock』じゃ普通すぎるし、『恋のサスペンス』じゃダサい。
全部盛りの『恋はスリル、ショック、サスペンス』にしたことで、強烈な存在感を叩き出している。と、めちゃくちゃ絶賛しておきながら、実は愛内さんの歌詞に関しては、有名なヒットシングルよりも、内向的なカップリング曲のほうが好きです。特に『恋は~』のカップリングの『光色のかけら』はカップリング扱いなのがもったいない。
ちなみに、さんざん似ていると言われていたカリスマ歌姫のa○uさんには別に似ていないと思う。2ndアルバムのジャケット以外。
・『古代檜炭酸泉と過去と未来と現在』
この古代檜炭酸泉もそうだし、言ってしまえば、銭湯にある炭酸風呂とか電気風呂とか気泡風呂みたいなものに、どれくらいの健康促進効果があるのか、よくわかりません。
銭湯によっては、東洋医学研究所なる団体によって電気風呂の効果が実証されているという記述を載せた看板があったり、ラドン装置に関する説明書きがあったりするのですが、正直なところ、それを読んでも、いまいちよくわかりません。
もっと言ってしまえば、腰や肩を揉んでくれる、いわゆるジェットバス。あれもどこまでの効果があるものか、よくわかっていない。いや、確かに、あそこに入っている間は心地好い。しかしそれは、実際に腰や肩がリラックスしているからなのか、ただのプラシーボ効果なのか、やはりよくわからない。
しかし、それで良いのです。湯治場ではないのだから。本物が知りたければ天然温泉に行けばいいし、偽物でも気持ち良ければいい。
本物のビールのほうがクオリティーは高いのかもしれないが、第3のビールが美味ければそれでいい。
『美味しんぼ』の山岡氏みたいに原材料や製法に詳しい人なら、とことんこだわってアサヒ○ーパー○ライをディスるのかもしれんが、自分は本麒麟でも満足できるのでそれでいい。
風呂にしても、素晴らしい天然温泉を知っていればスーパー銭湯の人工炭酸泉なんぞくだらないと感じるのかもしれんが、自分は今のところ道後温泉くらいしかちゃんと訪れたことがないもので、まんまと騙されている。
でも、それが幸せならそれでいい。雰囲気を楽しむところですから。
・『放置車両に想いを馳せて』
草ヒロを取り扱ったブログやユーチューブチャンネルはいくつかあり、たまに閲覧するのですが、自分がnoteやインスタグラムなどにそれらのデータや写真を載せようとはあまり思いません。
放置車両があった場所のふんわりした位置情報と、シトロエン2CVとかシトロエンDSといった具体的な車名を出しましたが、それだけに留めています。
あまり他人に広めたくないのです。あんなところにシトロエンが棄てられていることを俺だけが知っているという、ちょっと秘密のとっておきを知っているぜという感覚を持っていたい。
もう2CVもDSも撤去されてしまったのでnoteに書きましたが、けっこう長い間、自分の中だけでの秘密でした。
しかし、放置車両のシトロエン率って高いよなあ。あと、日産キューブ率も高い。特に2代目のやつ。
シトロエンは機構が特殊で維持が難しいし、そもそも日本でシトロエンの旧車を乗り回そうとすること自体が大変なので、まだ放置されるのもわかりますが、現代の大衆車であり、ちょっとやそっとでは朽ちないはずのキューブが棄てられやすいのは謎だ。
・『広がる梅田ダンジョン』
何百回も訪れている大阪の梅田ですらマスターできていないので、慣れていない東京はもっとわからない。
東京駅も複雑でどういう構造なのだかさっぱりわからんが、上野駅はもっとわからん。自分が何階を歩いているのかですらわからん。
新宿駅も全然わからず、東口を出たら大遊戯場の歌舞伎町で、まだ鼻の下にホクロがあった頃の椎名林檎さまが出迎えてくれるはずだったのに、まずどっちが西でどっちが東かさっぱりわからねえ。
ようやく東っぽいところに辿り着いても、クソデカ歩道橋とクソデカビックカメラしか見えねえ。どこだよ歌舞伎町。もしかしてあれか?きさらぎ駅的なやつか?
・『さくらひろしという生き方』
ちびまる子ちゃんのお父さんのさくらひろしも好きですが、実はアニメのお父さんキャラでいちばん好きなのは、『少年アシベ』の父ちゃんかも……。
親が大企業の社長なので、コネでそこに入れば将来が安泰なのにもかかわらず、好きな大工仕事をして、決して多いとはいえないであろう稼ぎで、地味な賃貸アパートに住んでいる。というのが、なんか好きなのです。
見かけは厳ついのに、実は御曹司であるがゆえか、意外とのんびりした性格なのも好き。
というかあの家は、一見おとなしそうな母ちゃんが意外にワイルドで、原作だとアザラシのゴマちゃんをぶんぶん振り回しているうえに、「ゴマ」と呼び捨てにしたりする。
現在は続編として、かつて小学生だったアシベたちが高校生に成長した『青少年アシベ』が描かれています。
かつてはアシベにしか心を開けなかったスガオくんが明るくなり、みんなの前でも笑顔を見せるようになりました。
一方、ユミコちゃんはアシ×スガに目覚めてしまい、立派な腐女子に。どのタイミングで目覚めたんだろう……?
・『オリコンチャートオタクとヒット曲と記憶』
鉄道オタクという人たちはいろんな意味で取り上げられることが多く、実際に自分も見かけることがよくあります。
素人目にもきっとお高いのだろうなとわかるカメラを三脚の上に設置し、駅舎の窓辺で電車が来るのを待ち構えている人たちを、地元でよく見かける。
この人たちは、線路内に立ち入ったり動いている電車にタッチしたりなどの非常識な行動はせず、マナーの良いグッド鉄オタさんたちなのだと思いますが、一部のマナーの悪いバッド鉄オタさんたちのせいで、世間的には鉄オタ=迷惑な奴らという印象が持たれています。
完全に風評被害なわけですが、自分が知らない分野のことを風評から勝手に判断して思い込んでしまうのはよくあることで、最初にこのグッド鉄オタさんたちを見かけた頃も、うわっ地元に鉄ヲタいやがる、うぜえ、と反射的に思ってしまいました。実際に自分が何かをされたわけでもないのに。
どんなオタクであっても、マナーの良い人も悪い人もいる。木を見て森を見ないのは別に良いが、木を見て森を知った気になるのは良くない。
ある時にふと思い立ち、鉄道ってそんなに面白いものなのかとヨドバシカメラの鉄道模型のコーナーを見てみたら、模型ひとつひとつの値段を見て泡を吹いた。鉄道模型ってブルジョアジーの趣味だよな。
・『音よりも歌詞、歌詞よりも音』
曲に言葉を乗せるということを最初に実践した人は誰なのか、ググってみても一向によくわからず、Wikipediaの「歌詞」の項目にも説明がなかったのですが、その関連項目に「歌詞ドッキリ」というものが出てきて、なんだそれはとクリックして、ひととおり読んでみました。
LINEのトークで歌詞の1行を送ることであり、2014年ごろから女子高生の間で流行しているのだという。
やはり主にラブソングを引用することが多いらしく、意中の相手に告白するために使われるらしい。いきなり歌詞を引用し、普段の自分が使わないような言葉を送って、相手をドッキリさせるのだそうだ。
自分もやってみようかな……。「月の下で想う月の下で吠える夜を知っているから明日はあるとなんとなく想うよ」といきなりLINEを送ったらどうなるのだろうか。
2023年にROUAGEの『月のながめかた』の歌詞を送っても通じなさそうだな。名曲なのだが。カップリングの『ピーターパンのしっぽ』と『桜花、繚乱。』もよき。おまえはいくつなんだ。いや14歳なんですけど。
こんな感じでした。気に入っているというか、もっと書いてみたいのは放置車両の話。これを書いてから放置車両のYouTubeチャンネルなどを視るようになって、これがなんともゾワゾワするんですよね……。
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