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ドビュッシー voils 帆

とても暑いので、涼しくなりそうな曲を。
何だか世間が慌ただしいかもしれないので、ゆっくりめ、静かめにまとめました。

今日は8月8比、無限、末広がり、いい感じだろうと思うので、とりあえず載せることにします。



昔、ドビュッシーにはまっていたときがあって、これも弾いていました。その頃はよくわかっていないことも多く、その後、ジャズ・ポピュラー、その次に、クラシックピアノを再び、そして、和声・対位法を少々だけ、合う先生に会えば長く通うし、そうでなければ先生を替えながら習っていました。(その間、仕事を何度か変えたり、人生イベントを経験していなかったり。)

昔というのは、前回のブルグミュラーの記事に書いたエレクトーン好きのおばあちゃんの先生に高校まで習って、高校の頃は先生が好きなガツガツした曲を弾いたりもしていて、大学受験のためにやめて、大学に入ってからのことです。
色々な人の色々な演奏をきいて、色々な話を(もちろんピアノや音楽以外の話も)していました。
ピアノの先生は御存命でしたが習いにはいかずに、たまにお茶に伺ったりはしました。



今回、いわゆるピアノの先生の前だったらもっと違う感じにきっちりはっきり弾くべきだと思いますが、そういう感じではなく弾きました。


voilsというのは、「帆」の他に、「ヴェール」という意味もあるそうです。
フランス語は習得してないですが、voilaも想起されるのでしょうか。


このvoilsが入っている『前奏曲集』には、有名なところだと『亜麻色の髪の乙女』が入っています。
ドビュッシーの曲は若い頃から並べると、『アラベスク』『月の光』『夢』などの親しみやすい感じの曲が多い時期、続いて『喜びの島』『版画』『映像ⅠⅡ』のように一聞して難しそうで華やかな曲も多い時期、そして『前奏曲集』、それから『練習曲集』いわゆる現代音楽風で親しみやすいという感じでもないような時期。
ただ、わたしが感じるに、ご本人は本当の所どうだったのかは知りませんが、ここでもなくあっちでもないどこかのような感じはずーっとしていると思います。


この曲について書いていくと、
(カタカナで音を書いていきます。カタカナだと上行か下行かわからないと気付きまして、noteの音声に載せておきます。お手持ちの楽器で弾きながら遊んでみられても。)

バスはずーっと♭シが鳴っています。
(バスが動いて、ファ レ ソ ドで終わるような曲ではありません。)
舟なのか、波なのか、鼓動なのか。
今回は最後に向かって静か穏やかになるようにしてみました。


全音階がよく出てきます。
通常の音階は、隣の音との間に半音が有ったり無かったりします。( )が弾かない音です。ド(♯ド)レ(♯レ)ミファ(♯ファ)ソ(♯ソ)ラ(♯ラ)シド。
全音階は、出だしのメロディーですと、♯ソ(ソ)♯ファ(ファ)ミ(♭ミ)レ(♭レ)ド(シ)♭シ、この下に重なっているのが、ミ(♭ミ)レ(♭レ)ド(シ)♭シ(ラ)♭ラ(ソ)♯ファ。白黒鍵盤分けずに数えて一つ置きになっています。
次に、♭ラ(ラ)♭シ(シ)ド(♯ド)レ(♯レ)ミ。
終わりの方ですと、♯ファ(ソ)♯ソ(ラ)♭シ(シ)ド(♯ド)レや、♭ラ(シ)♭シ(シ)ド(♯ド)レ(♯レ)ミなどがあります。
わたしは何かミステリアスな・イリュージョンなことが起きそうな時にでも鳴りそうな音だと感じます。
ここでは風がひょ~っとす~ぅっと吹いたのか、舟が進むのか、ヴェールがさっとめくれて顔が垣間見れたのか、裾が翻りながら行ってしまったのか、何かが見えたはずなのに気付いたら消えてしまっていたのか。


それと、五音階、ペンタトニック(っていっていいんだっけ)
中間の終わりの辺りで、♭ラ♭シ♭ラ♭ソ♭ミ♭ソ♭ラ♭シ♭レ♭ミ♭ソ♭ラ♭シ♭レ…。黒鍵だけで弾いています。(♭ソ->♭レ->♭ラ->♭ミ->♭シ 五音ずつ上がる。)
わたしはいわゆるエキゾチック、異国風、東洋風(といっても、ここではないような)にも感じます。
それと、うーん、実の所、全音階ばかりで飽きるといけないから別の物を入れてみたのか、それで、黒鍵を順番に弾くのもきれいだよねということか(わかりませんが)。
尚、似たような音としては、ドビュッシーの『版画』の『塔』で、♯ソ♯ド♯レ♯ファ♯ソ♯レ♯ファ♯ド♯レが鳴っています。


そして、符点と旗のリズム。
なるべく符点と旗の種類の違いをなるべく弾いてみた(つもり)です。
これは、風の速度や方向が違ったり、帆や布や(心の)揺れなのでしょうか。
わたしは聞いていて、少し揺れながら、少しずつ変化していくような感じになるといいなと思いながら弾いていきました。


(ちょっと他の音をかすってしまったりとか、音もう少し大きく撮っても良かったかなとかあったのですが。今回はこんなところで。)


最近、号外新聞が出るような動きもありましたが、
そんな中なので、「帆」の方を採って、舟の画像を選んでみました。



こちらに色々載せています。よろしかったら~。

作曲家別


https://pixabay.com/photos/piano-grades-teacher-gradebook-7541170/

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