「栄養不足」とは
この記事のまとめ
・栄養が不足するには、
「摂取量が足りない」「消化吸収できていない」
「無駄遣いされている」「うまく代謝できていない」
という様々な原因がある
・原因によってアプローチ方法が違う
先日お客様から、
「ネットで甘いものやお菓子を欲する理由は糖質不足だから。
糖質の量を増やせば甘いものをやめられるってホント?」
と聞かれました。
ここでポイントになってくるのは、
「なぜ体が甘いものを欲しているか」です。
確かに、血糖が下がってしまうと甘いものを欲することがあります。
ですが、じゃあ糖質の量を増やそうというのは少し話が飛躍しすぎだと思います。
栄養が足りなくなる原因として考えられるのは主に4つ
摂取量が足りない
極端な糖質制限などによって糖が不足すると、体はホルモンを分泌したり、
タンパク質を分解して糖に変えようとします。
やがてホルモンを出す臓器(副腎)が疲労すると、外から糖を補給しようとします。甘いものを食べたくなるでしょう。
消化吸収ができていない
ちゃんと食べているのに、内臓が弱っていたり消化液が適切に出せないとこの状態に陥ります。この場合、食べる量を増やすのではなく、内臓にやさしい消化吸収しやすい状態で食べることが必要です。栄養バランスも整えることが必要です。
無駄遣いされている
このパターンは食べて消化吸収できているのに、栄養のバランスが悪かったり高ストレス状態によって必要以上に栄養が使われている状態です。
単純に摂取量を増やすだけではなく、ストレスの原因などを取り除かなくてはいけません。
うまく代謝できていない
栄養をエネルギーに変える(代謝)には、ビタミン・ミネラルが必要です。
少し難しいですが、糖をエネルギーに変えるにはビタミンBやマグネシウムを使います。マグネシウムは他のことにも使われるミネラルで、特に不足しやすいです。マグネシウム不足になると、糖からエネルギーを作れなくなるので、体は「あれ?糖が足りてないな」と思い、甘いものを欲します。
このように「甘いものを食べたくなる」といっても原因は様々です。
ネットの情報が完全に誤りとは言いませんが、
受け取り側がきちんと理解しないと、場合によっては健康を害します。
まずは、自分の食生活と体の状態を見ながらコントロールしていきましょう。