自律神経を知る
この記事のまとめ
・自律神経は交感神経、腹側迷走神経、背側迷走神経からなる
・自分の意志でコントロールはできない
・自律神経の乱れは未病につながる
今回は自律神経についてご紹介します。
自律神経は名前の通り「自分を律する」神経。
つまり自分の調整をするための神経です。
自律神経は、交感神経と副交感神経からなります。
最近では副交感神経も腹側迷走神経と背側迷走神経に分かれるという「ポリヴェーガル理論」というものが出てきています。
交感神経が優位になると、心拍数は上がり、筋肉への血流量も多くなり、
いわゆる「興奮・覚醒」状態になります。
腹側迷走神経が優位になると、「ちょうどいい覚醒状態」となり、
社会交流など柔軟で快適な状態になります。
背側迷走神経が優位になると、フリーズやシャットダウンとなり
「うつ」のような状態となります。
大切なことはバランスです。よく交感神経が悪者にされます。
「交感神経が優位になるから眠れないなどの睡眠障害が起きる。
だからサプリで交感神経を抑えよう!」というように。
交感神経は悪者ではありません。むしろ生きていくのに絶対に必要。
問題なのは、交感神経をOFFにできないこと。
つまり、必要ないときに覚醒してしまうことです。
厄介なことに自律神経は自分の意志ではコントロールできません。
交感神経が過剰に刺激されてしまう主な原因としては、
・過度なストレス
・目から入る光
といったところ。
自分でできることとしたら、スマホなどの光を入れる時間を少なくする。
ストレスに対して理解をするといったところでしょうか。
呼吸(特に吐く)でのコントロールも効果的です。
ゆっくり鼻から5秒かけて吸って、ゆっくり7秒かけて口から吐く。
このような呼吸法でも自律神経を整える効果があります。
自律神経の乱れは睡眠障害や腸内環境の悪化につながります。
ダイエットや体づくりも自律神経は大きく関わっています。
自分で自分をコントロール。健康のために自律神経について知っておきましょう。