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交流分析(transactional analysis)
○交流分析
バーン(Berne, E.)によって開発された対人関係に関する理論とそれに基づく心理療法。
精神分析から出発しているが、交流を求める人間観や「今、ここ」を重視するため人間性心理学に位置づけられることが多い。
人には、親の心・大人の心・子どもの心の3つがあると仮定される。
①批判的な親の心(critical parent; CP)
規律・道徳を重んじる
②養護的な親の心(nurturing parent; NP)
保護・受容・優しさを重んじる
③ 大人の心(adult: A)
現実的な判断・理性を重んじる
④自由な子どもの心(free child; FC)
自由・解放を重んじる
⑤順応した子どもの心(adapted child; AC)
適応・協調を重んじる
○構造分析(structure analysis)
エゴグラム(egogram)という5つの心を測定する質問紙で、対人関係においてどのような側面を重視しているか分析すること。
構造分析をもとに、人が強制的に従ってしまう対人関係様式 を発見し、新しく適切な対人関係様式を再構築することが交流分析の目的。
○集団療法(group therapy)
複数名のクライエントが集まって相互に交流し合う心理療法。
過去の出来事よりも、その場で起こった感情に注目する。
カウンセラーは積極的に介入せず、クライエント間の相互作用を活性化させるファシリテーター(促進者)としての役割を果たすことが求められる。
○心理劇
モレノ (Moreno, J.L.)が開発した集団療法の1つでサイコドラマともよばれる。
台本のない即興劇の中で、特定の役割を自発的に演じることで、 他者への共感や新たな自分への気づきが得られると考えた。