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英語で感情を乗せる事が出来ない【メリットとデメリット】
この前、僕が世界で1番尊敬しているカナダの臨床心理士Jordan B Petersonが考案したpast authoring programというプログラムを購入して、現在行っている。
かなりの時間と労力がかかるのでまだ完了はしていないが、少しずつ進めているところである。
実際何をするかと言うと、まず自分の過去を7つの期間に分け、その期間の中で最も重要な出来事や経験について書き出す。
そして、その出来事が今の自分にどのように繋がっているかを書き出していくものである。
何の意味があるんだと思う方もいるかもしれないが、自分の事を知るために自分の過去を知る事は重要な事である。
特に、過去の恐怖や辛い過去、トラウマなどは、その原因を理解し、「この先もうそのような恐怖や出来事に襲われても対処出来る」という確信が持てるまでは、その過去に囚われ続ける。
過去に向き合い、辛かった過去やトラウマを消化する事でモヤモヤした悩みや不安も解消されていく。
幸運な事に僕は大きなトラウマや辛い過去があまりないので、書くことがあまり見当たらず困っている。
これは贅沢な悩みでもあるが、場合によっては本当に辛い過去を消そうとしているのかもしれない。
過去にトラウマや辛い経験を引きずっているという人はより効果を感じられるプログラムだろう。
では、本題に移るが、このプログラムは基本英語で出来ている。
なので、僕も基本は英語で書き進めている。出来事自体もその時の事も、その過去が今の自分にどう繋がっているかも。
自分にとって辛い過去や嫌な思い出も思い出すので、嫌な記憶が蘇ってきてネガティブな気分になる事もあるが、意外にも冷静に書けている。
というより、書き終えた文章を読み返すとすごく淡々とした文章になっている。
おそらく日本語で書くともっと感情が乗って、不必要な箇所が増えると思う。
その時思ったのは、やはり英語に限らず第二言語には感情が乗りにくいという事である。
言語を理解するのに使われる脳の部位は意思決定や問題解決、理論的推論など、どちらかと言うと客観的で嗜好的なプロセスを行う部位である。
感情を司る部位とはかなり異なる。なので、その言葉や文章に感情を司る部位が反応しないのかもしれない。
これは時にはメリットにもなり得る。僕は大切な文章を読んだり、心理学の勉強は英語でする。
それは、感情に左右されないので、冷静且つ合理的な判断が出来るからである。
何か意思決定をする時や冷静に考えたい事は第二言語で考えるといいかもしれない。
しかし、デメリットはその逆で、感情の憶測が立たないという事である。
海外の友達がいる方や関わった事がある方は分かるかもしれませんが、日本人を見る時よりも細かい感情やその人の状態までは見えない。
それは、言葉で伝えられた感情が我々の感情を理解する脳の部位にヒットしないからである。
そこをクリアしようと思うと、かなりの経験が必要になる。
このように何でも一長一短である。
past authoring programに関しては英語で書き終えた後、日本語でも行ってみようと思う。
どのような違いが出るか楽しみだ。
最後まで読んで頂きありがとうございました。