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問題は自ら作っている
昨日の投稿で、人は事実と解釈を分ける事が出来ないという事について書いた。
人は事実と解釈を分ける事が出来ず、起きた事に自分自身の解釈を付け加え、感情や偏見を乗せているという話だった。
今回はその続きで、前回の最後にもチラッと述べたが、事実と解釈をごっちゃにして考える事で、人は自ら問題を作っている。
事実だけ見ると決してそこには問題はない。
昨日の投稿で述べた「うるさい犬」の話を借りると、事実は「犬が吠えている」という事だけである。
そこに「うるさい」という解釈をつけてストーリーを作っているのは自分自身である。
例えば、人によっては「犬が遊んでほしそうに吠えている」という風に「遊んでほしそう」という解釈を乗せる人もいる。
事実は変わっていない。しかし、吠えている犬を見て「うるさい」と解釈すると、「仕事に集中出来ない」「イライラする」などの問題が出てくる。
このように事実には問題はなく、あなたの解釈によってあなたが問題を作り出しているのだ。
過去の悲しかった事やイラッとした事、辛かった事を思い出してみてほしい。
そして、事実とあなたの解釈を分けてみると、どうだろうか?
事実自体に問題はないはずである。
しかし、あなたの解釈や解説によって問題は生まれていないだろうか?
例えば、恋人にフラれて絶望している人がいたとする。仕事も手につかず、悲しみから何もやる気にならない。生活も疎かになり、生活リズムが乱れ始め、気づけばうつ病になっていた。
これは非常によくあるケースだ。
一見、恋人にフラれた事自体が問題に見えるが、そうではない。
事実は、「恋人がいなくなった」という事だけである。
しかし、恋人を失う人の多くが絶望を経験する。
これは、その人の「恋人がいなくなる事は辛い」「悲しい」「寂しい」という解釈があるからである。
しかし、多くの人はこの区別をしない。というより、出来ない。
全てが事実で全てがどうしようもない物だと信じ込み、悩むのだ。
失恋の悲しみを乗り越える方法を1つで向き合う事である。
「忘れちゃえばいい」という人もいるが、これは無かった事にしているだけである。
無かったことにしても、たしかにそこにはいる。そして、これから先恋愛をする度に同じことで悩むだろう。
なので向き合う必要があるのだ。どうやって向き合うかというと、事実を解釈をきちんと分けるのである。
そこにあった問題ではなく、自分で作り出した問題を見つけ出せばいい。
そして、今と比較して今と過去が違う事に気づけばその問題は消えていってくれる。
これが、過去の問題に向き合う事が大切だと言われている理由である。
決して問題はそこにはない。問題は自ら作っている。
最後まで読んで頂きありがとうございました。