休むのが下手なわたしたち―「セルフ・コンパッション」であるがままの自分を受け入れる―
これまでの人生を通してずっと、休むのが下手でした。
いまもまだ苦手意識は残っていて、日々鍛錬中です。
この記事では、「休んでいると焦ってくる」「じっとしているとソワソワしてしまう」「休日は充実感もなく、休んだ気にもなれない」という悩みを抱えている方向けに、わたしがゆっくり休めるようになった気付きをお伝えしていきます。
わたしが長いこと苛まれてきたのは、休めば休むほどに募る罪悪感、このままじゃいけないという焦り、止むことのない、行動できない自分への自己批判でした。
こんなに休んで大丈夫かな。目標として決めたこと達成できるかな。
習慣にしたいと思っていることがあるのに、やる気が出ない。
また行動できない自分を直視しなければならないのか、見たくないのに。
1日の終わりに達成できたチェックボックスを数えても満足できず、それよりも「できなかったこと」が気になってすっきりしない。
いつでも「不十分」で、充実感を得るためには努力し続けなければならない。頑張らなければ、もっと、もっと。
そんな風に思いながら過ごしていました。
だけどある時、疑問に思ったのです。
「なぜこんなにも、わたしは休むのが下手なのだろう?」
立ち止まって考えてみました。
そして、こんな風に考えていることに気が付きました。
そうか。わたしは、頑張っていないときの自分が許せないんだ。
無意識に、頑張ってる自分以外許せない、頑張っていない自分は駄目だ。
と自己批判している自分に気が付きました。
それではなぜ、頑張っていない自分では駄目なのか。
結果を出して、認めてもらえる自分でないと、存在価値がない。
頑張っていない自分など、周りからは認めてもらえないと考えていたのです。
つまり、自分の存在意義を、"自分ではどうにもすることのできない他者"の目線に委ねていたのでした。
自分の目標に向かって頑張っているつもりが、他人軸で生きてしまっていたのですね。
例え結果が出せなくても、誰がどんなふうに言おうと、自分自身だけはどんなダメな自分でも認めてあげるべきで、許してあげるべきでした。
目標に向かって頑張り続けている親友に対して、
「まだまだ頑張りが足りないよね?そんなんで達成できると思っているの?やる気が出ないなんて言ってる場合なの?休んでいる場合じゃないでしょ?」
そんな風に声を掛けたりしないですよね。
大切な相手であれば、
・いつもよく頑張ってるね!
・目標設定を適切に行えばいいよ、そんなに焦らなくていいよ
・無理のない対策をしよう
・やる気が出ないのは疲れているからじゃない?
・ゆっくり休んでまた頑張ろうね
自然とそんな風に声を掛けたくなると思うのです。
それなのに、自分で自分を𠮟咤し続けていた。
そりゃあ休まるものも休まりませんよね。
自分のダメな部分なんて、誰でも持っていて、皆嫌というほどそれと向き合いながら生きています。
大切なのは、他者にどう思われようとなんと言われようと
あるがままの自分をダメな部分も含めて丸ごと受け入れ、許すこと。
ダメでもいいんだよって、自分にオッケーを出してあげること。
そう、ダメでもいいんですよ。
もうただ生きているだけで、あなたには価値があるのです。
「じゅうぶんに頑張ったから、もう休んでいいよ!」
是非、自分にそう言ってあげてください。
ダメでも、その部分も含めてそのままあなたを愛してくれる家族、恋人、友人があなたにはいます。そこに自分を加えてください。
安心して休んで大丈夫です。
ゆっくり休んで、自分の気分が良くなることをしてあげる。徹底的に休んで、それで気が済んだら、「ちょっとこれやってみたいな」って想いが勝手に浮かんできます。そうしたら、その想いに従えばいいのです。
ほんの少しでも、誰かのこころを軽くすることができていれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考文献
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