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メラトニンの分泌が体内時計のリズムを司るカギを握っているって?!

今日は、体内時計に深くかかわっている‟メラトニン”というホルモンについて見て行きたいと思います。

メラトニンは、人にとって必須のアミノ酸の1つ、トリプトファンからセロトニンを経て体内合成され、脳内の松果体から分泌されています。この分泌量は、以前に出て参りました「視交叉上核」に目の網膜から光の刺激が加わると、その光の情報が松果体に伝わると言われています。

この視交叉上核が体内時計が存在する1つ目の場所であることは、12月4日のコラムで触れていますので、良かったらご覧ください。

画像はメラトニンが分泌される様子をグラフに表したものです。同時にセロトニンについてもグラフ化していますが、セロトニンは見ての通り朝に分泌されます。一見両者の関係は対立しているように見えますが、セロトニンは夜になると松果体でメラトニンの原料へと変化するのです。

よって、セロトニンはメラトニンの生合成にとって欠かすことが出来ないものとなります。と言うことは、日中のセロトニンの生成が十分でないとメラトニンも不十分になり、深い睡眠が取れなかったり、体温調整やホルモン分泌に影響を与えることになります。

そして何より、体内時計の既日リズムを狂わせる要因になると言うことですね。

このように、メラトニンの生産は、光の明暗に影響を受け、体内時計の調節に深く関わっています。夜にメラトニンの生産量が増え分泌されると眠くなり、昼に分泌量が減ると覚醒すると言うわけです。

明日は、もう少しメラトニンについて見て行きたいと思います。