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「アミノ酸スコア」から、お肉論争を考えてみる!?

昨日からテーマにしているお肉論争!?果たしてお肉を食べるべきか否か?ですが、今日は「アミノ酸スコア」から紐解いてみたいと思います。

もしかすると今日は、‟お肉は食べる派”の方に優位に運ぶ展開の予感がします!?はい!(笑)

話しが「アミノ酸スコア」に行く前に、たんぱく質の再合成について触れたいと思います。

私たちが食べた、お肉や魚、大豆、卵、米、などに含まれるたんぱく質は、アミノ酸に分解されると昨日のコラムで書きました。そして、体内では合成できない9種類のアミノ酸は食物から取り入れる必要があるとも。

体内で合成できるアミノ酸を加えて、全部で20種類のアミノ酸で人間の体は形作られています。動物も同じで20種類で構成されているため、動物性のたんぱく質を摂取するのがいいようにも思えます。

ただ、一度たんぱく質はアミノ酸に分解され、各細胞内で再び合成されるため、食べたものがそのまま、たんぱく質として人の身体の一部になっているわけではありません。

コラーゲン入りのスープを飲んでも、それがダイレクトに人のコラーゲンになるとは限らないのです(コラーゲンもたんぱく質です)。

人は爪が伸びてくると切ります、髪の毛も同じように伸びては切ります。臓器もそれぞれのタイミングで細胞は入れ替わっています。このように、たんぱく質で組成されたものが常に入れ替わっているのです。ちなみに1日少なくとも70ℊ程度は排出されているため、単純に同じ量を補わないと体を維持できないことになります。

ここで、その再合成にかかわる重要な指標が「アミノ酸スコア」というわけです。

表記の画像は、9つの必須アミノ酸(食物から取る入れるもの)が、充足している時と、充足していない時をあらわしたものです。充足していないアミノ酸が1つでもあれば、樽から水がこぼれるように、たんぱく質の再合成が出来ないことになります。

このアミノ酸の食品中に含まれる9つのアミノ酸バランスを評価したものが「アミノ酸スコア」と呼ばれるものです。

このアミノ酸スコア、お肉や魚、牛乳などは100点満点なのです。ちなみに精白米は61点、にんじんは59点、アサリは84点などで、いずれも点数が足りません。もちろん組み合わせて100点にすればいいですから、そこまで神経を使う必要はないのですが、お肉や魚を摂取すればアミノ酸のバランスは常に取れていると言えます。

ちなみに、大豆は100点です。良質の植物性たんぱく質が豊富に含まれる大豆が‟畑のお肉”と呼ばれる所以は、こんなところにあるのかもしれないですね。

お肉論争!?今日に限っては、お肉食べる派の勝利ということでしょうか!?(笑)