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納豆菌のような糖化菌をどれだけ摂取するかは、腸内細菌構成比を知ることが大事!

昨日までのコラムで2回に渡り乳酸菌を摂り過ぎるのはNG!、自分に合った適正量の乳酸菌を摂取しましょう!、と書きました。

今日は、納豆の摂り過ぎも良くない、というお話しです。

納豆に関しては、このコラムでも何度か話題にはしてきました。そして、納豆の納豆菌は糖化菌として、食物繊維やオリゴ糖を糖化したものが、乳酸菌やビフィズス菌のエサになると言ってきました。いわゆる菌のリレーと呼ばれているものです。

リレーですから、乳酸菌は乳酸を、ビフィズス菌は乳酸や酢酸を生み出します。そして、その乳酸は別の腸内細菌によりプロピオン酸を、同じく酢酸からは酪酸が産生されます、さらに、プロピオン酸は酪酸産生菌により酪酸が産生され、最終的に短鎖脂肪酸(酪酸菌)が生み出されて、様々な健康効果をもたらしているのです。

これが一連の菌のリレーと呼ばれるものですが、この中で、どこかの過程がバランスよくいかないと上手く産生されない状況になります。

ここで納豆の摂り過ぎに話しを戻しましょう。

糖化菌である納豆を大量に摂取すると、納豆菌は強い菌ですので、腸内で増殖し腸内の菌のバランスが崩れます。

納豆を数日(私の場合3日で)摂取し続けると明らかにお腹の張りが生じます。この現象は私を含め、多くの方に見られる症状だと確認はしています。もちろん、個人差はあります。それは菌のリレーでバトンを貰う菌たちの量や質にも影響しています。ちなみに毎日納豆を食べ続けても何ともないと言う方もたくさんいらっしゃいます。

糖化菌としては、麹や酵母もこれにあたりますが、私は米麴を毎日食べて何の問題もありません。粕汁は毎日でも大丈夫です。

私の場合は、糖化菌でも納豆の連続摂取はNG、米麹など麹はOKで、ビフィズス菌はほとんど存在していませんので、腸まで届くヨーグルトを毎日摂取、Faecalibacterium、Roseburia、Clostridiumなどの酪酸産生菌は豊富にいます(ファーミキューテス門の比率は67%)ので、乳酸や酢酸を作る乳酸菌やビフィズス菌を加えれば、短鎖脂肪酸はたくさんつくることが出来ます。

このように、ご自分の腸内細菌構成比を知っていただき、何を食べるといいのかを考察していくことが必要だと思います。

画像は藁納豆です。水戸の一部の生産者しか藁を使った納豆の製造は許可されていません。衛生上の問題だと言うことです。藁ですと様々な雑菌も繁殖しますからね。