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「断る」ことは、時に自分を大切にするための挑戦。
三連休、お疲れさまでした!
先日の雨で、一気に秋めいてきましたね。
体調など崩されていませんでしょうか。
今日は、「断る」ということについて少し書こうと思います。
何かを頼まれたり誘われたりした時、私は断ることがとても苦手でした。
もちろん、自分の好きなことややってみようという気持ちと合っていれば
問題ないのですが、そうでない場合でも引き受けてしまっていました。
例えば、
小学校の運動会での応援団。
人前に立つのが嫌だったのに、あと一人足りなくてやる羽目になりました。
話せる友達もグループにはいなくて、練習も本番もずっと逃げたいと思いながら参加していました。
中学・高校の副委員長、ピアノの伴奏者。
やっぱり人前に立ちたくないのに推薦されて。
・・・そういえば、最近の子どもたちはすごいですよね。
みんな自主的に委員に立候補するし、人前でのお話も上手。
私はとっても緊張しいなので、感心しきりです・・・。
誰もやろうとしなくて、シーンとするあのなんとも言えない空気が苦手です。責任を押し付け合うような、無言のまま圧力が高まっていく感じが。
どろどろとした空気が淀むような雰囲気が耐え難いんです。
押し出されるように承諾すると、
ぱちん、と弾けていつもの空気に戻る。ほっと緩んだ雰囲気と拍手。
その他にも、
予定がもういっぱいなのに友達から「会おうよ」と誘われたりした時。
もう帰りたいのに、この後別のお店行こうよ、とか。
その相手のことが嫌いなわけではないのですが、疲れていたりすると、
本当は家に帰ってゆっくりしたい。
でも、断れない。
嫌われたくない、というよりかは、私の場合は相手の都合を優先してしまうことに原因があります。
自分軸が、確立できていないからだと思います。
どの本で読んだのか、忘れてしまっているので紹介できないのですが、
HSPさん、繊細さんといった
気持ちに敏感な人や他者を優先させてしまう人は、どうしても自分の気持ちを二の次、三の次にしてしまうことが多くなってしまいがちです。
それで、自分の素直な気持ちを大切にするワークの一つとして、
「断る」練習も大切ですよ、と書かれていました。
確か、
断りやすい状況(レベル1)から初めて、
段々とハードルが高くなっていく、という感じで具体的なシチュエーションが記載されていたと思います。
その時は、そうだなあ、でもなかなか難しいよね~。
断るより受ける方が心理的に楽なんだもんなあ
なんて思いながら読んでいました。
そんなある日、
「断る」タイミングがやってきたんです。
学生時代の友人たちと定期的に夜開いているオンライン(飲まない)会。
事前に予定は決まっていたのですが、当日は日中に色々子どものことやらで動いていて、もう疲れてしまっていました。
今までなら、疲れていても参加していたと思います。
もうこの後何か予定があるわけではないし。
断る理由、に自分の気持ちが入りにくいんですよね・・・。
でも、正直に伝えてみました。
「ごめん、今日はもう疲れちゃってできそうにないや。また次回でいいかな」って。
そしたら、友人たちは快く受け入れてくれました。
無理すんなよー、って。
なんか、ほっとしました。
そして、自分がネガティブな反応を返してもみんなOKって言ってくれるんだ、っていうことを再認識しました。
これまでだって、もし自分がそう言ったとして悪感情を持つような友人たちではないことは解ってましたが。
でも、実際にそんなふうに行動したことがなかったんです。
たくさんの予測をして、その場の状況や相手にとって
きっとこれが最善だろうという選択をしてきました。
自分を優先した結果の予測はしても、実行したことはなかったんです。
でも、思い切ってしてみたら、
自分の気持ちが、YESではない反応が、みんなに受け入れられることが体験できました。
それは、自分が思っていたよりも、深い安堵感を与えてくれました。
それから、私は少しずつ
疲れたから今日は休もう、という選択がとれるようになってきました。
そういう小さい積み重ねをしていくと、
今度は自分はこうしたい、という気持ちを出しやすくなってきました。
主人や子どもたちに対しても、今まではみんなを第一にしていたので
ほんとはこうなんだけどなー、ということを
あまり口に出せていませんでした。
さらに、この夏は自分にとってはなかなかハードルの高い「断る」を経験しました。
それは、某学習教室のパートに応募し、面接・一日お試しまでさせてもらったのに、結局応募を取り下げさせてもらった、ということです。
(よろしければ、過去記事もどうぞ。有料記事になってはいますが、無料の部分だけでも概要はわかります)
・・・きっと、世の中では別に大したことないのかもしれませんが、
私にとっては、とても大変なことでした。
先方の都合で、実は採用がすでに一人決まっている状態だったのですが、
もしよければ、と機会を準備していただいたんです。
そのまま受けていれば、少しは家計の足しにできていたことでしょう。
でも、気が進まなかったんです。
今回は、自分の直感・感覚を大切にできました。
論理的な目に見える証拠がないのに、自分の感覚だけで止める、というのがまた難しいんですよね。。
自分から応募しておいてやめるなんて勝手だなあと思ってしまって、今までなら断らなかったと思います。今でも、業務に手間をかけさせてしまっただけになって申し訳ないと思う気持ちがあります。
断ったあと、妙に清々しい気持ちになってなんだか前向きになれたのは、
自分の気持ちや決断を自分で肯定できたからかもしれません。
パートに応募したことも、断ったことも私にとっては
大切な経験になりました。
《 今日のまとめ 》
〇繊細な人は「断る」練習で自分の気持ちが大切にできるかも。
〇予測も大事だけど、やってみる経験も必要。
〇小さなことを積み重ねていくことで、より難しい課題に挑戦できる。
読んで頂きありがとうございました。
やさしいあなたが、自分を大切にするための挑戦ができますように。