ブレない心の軸【心技体】を作る
💟心の軸を作る5つの方法
1.「心・技・体」の意味を知る
「心・技・体」を私達のビジネスや日常生活に
置き換えてみると次のようになります。
「心」志、精神力、心の強さ、使命、構想、価値観
「技」技術、スキル、マ-ケッティング、セ-ルス、コミュニケ-ション
「体」身体能力、取り組みの姿勢、挨拶、返事、掃除
スポ-ツでは心技体が三位一体
となって身に着くことにより、
一流になれるとされています。
スポ-ツに限らずビジネスの世界でも、
心技体がバランスよく磨きあげられる
ことによって良い結果に結びつきます。
2.「心」=ビジョンを描き
達成するまでやり抜く心。
人生を人として正しく生き抜く上では、
一生涯順風満帆という訳にはいきません。
様々な壁が立ちはだかっています。
その度に挫折しては立ち上がる
ことの繰り返しで、挫折したまま
立ち上がれなければ成長もストップし
そこで人生が終わってしまうからです。
因って、
挫折は克服することに意義があり、
挫折する度に強くなり、克服する度に
人間としての幅が広がって行くと
考えられるようになれば苦労や困難も
前向きに受け入れ益々磨かれて行きます。
心=精神力の強さは土壇場に
追い詰められたとき発揮されます。
昭和を代表する稀代の経営者、
松下幸之助氏は
「成功する方法は、
成功するまでやり続けること」
と名言を残しました。
「心」とは精神力を磨くことで
「諦めない気持ち」
「現状に満足せず
常に高い目標を掲げ挑み続ける」
ことであり、人生に於ける強い精神力=
心とは、壁が立ちはだかる度に超える
までやり抜こうと言う、自分の弱い心に
負けない意志(信念)であると言えるます。
一流のプロ野球やプロサッカ-の選手、
アスリート達は日本の頂点に立ったとしても、
更に高いステ-ジで世界に挑戦します。
私たちも与えられた持ち分の中で、
常に高い目標(夢)に挑戦し続ける、
と言う気概を持ちながら生きることが
「心」を磨く鍛錬であると言えます。
3.「技」熱い情熱がよいキャリアを積む
ビジネスの世界では、自分合ったスキルを
身につけそれを磨くほど能力が発揮されます。
スキルと言えば、資格や検定と思いがちですが、
周囲を明るくやる気にさせるするリーダーシップが
あることも人間的な能力も重要なスキルです。
仕事が出来る人には共通点があり、
「仕事に熱い情熱を傾けている」
と言う心のエンジン=情熱があります。
その情熱が熱いエネルギ-となって、
周囲に活力を与え組織を活性化します。
与えられた職務に安住せずに
絶えず新しい価値観を創造します。
だからこそ結果として「出来るビジネスマン」
として評価されキャリアを高められるのです。
一方キャリアを築けない人は、
「仕事に情熱=やる気が持てない、続かない」
という共通点があります。
必要以上の仕事は極力避けようとし
帰社時刻になると早く仕事を終えて
ストレス?を発散させようとします。
いつしかやらされ仕事と言う弱さや
被害者意識が充満し不満がうっ積します。
このような人は、スキルを磨くことも
良いキャリアを積むこともできません。
「技」を磨くためには熱い「情熱」がなければ
身に着けることが出来ないと言うことです。
「情熱」が持てない理由は様々です。
しかし、その根本は
『仕事は、単に生活の手段、
として捉えるのではなく、
自分の心を豊かにする「生き方」』
として捉ええることに目覚めない限り、
周りに原因を求める結果にしかなりません。
その境地に達することによって、
そこから「技」に磨きがかかってくる、
ということが言えると思われます。
4.「体」日々の地道な努力と取組み姿勢。
例えば、アマ・プロのスポ-ツ競技の世界で、
体力に恵まれたアスリ-トが必ずしも優れた
結果や成果を残しているとは言いきれません。
資質があっても開花できないアスリ-トを
私達は情報過多の社会で多く知っています。
そこには、様々な理由があると思われますが、
表舞台でいい結果を残すアスリ-トは、
公の目に見えないところで練習や稽古に
精進していると言う中に隠された秘密があります。
それは、心と身体の各々の基礎体力作りを
楽しみながら「取り組む姿勢」にあると言えます。
練習量の多少も大切な要素ですが、
それに加え練習の質が更に大切な要素と
なると考えられその両面がかみ合ってこそ、
紙一重の勝負を決定づけて行けるのです。
その原点が揺るがない意志=取組み姿勢です。
この取組み姿勢は、挨拶や返事などの
「礼」から生まれると言うと意外な感じ
と受け止める人がいるかもしれませんが、
一例を挙げれば相撲・柔道の世界では
「礼に始まり礼に終わる」
と言う古からの習わしがあります。
如何にも日本独特の考え方(意識)ですが、
基は武士道の精神から受け継がれています。
相撲の新弟子時代や高校野球の新人時代は
資質の有無で特別扱いされることはありません。
誰もが、稽古場やグラウンドの整備、
清掃から始まり、勿論大きな声で率先して
挨拶をする行為が体力の基礎練習の前に
行う必須な心の基礎練習として鍛えられます。
これは、所謂(イワユル)「修行」です。
厳しい練習に耐えて行くには修業時代を
通じ取り組み姿勢を培うことが基本です。
一般社会において「体」とは、
仕事に耐えうる体力造りもその一つですが、
ビジネス社会では、学歴・能力・資格
など入社の時点から持ち合わせていた
基本的なことも「体」と考えられます。
優秀な学歴を持ち、能力が高くても
それだけで仕事ができるビジネスマン
になれるかどうかはわかりません。
その後は、本人の「取り組み姿勢」
の有無(大小)が大きな分岐点となります。
恵まれた学歴や能力に甘んじることなく、
その会社、その職場での一流社員となるには、
やはりスポ-ツの世界に見られる新人時代から
の修行の精神を参考にして日々研鑚して
行く心掛けが必要だと思われます。
その基本の上に立ってこそ、
能力が向上していくものであると言えます。
5. 心・技・体全てのバランスで人格が形成される。
大相撲の横綱に推挙される条件の中に
「品格、力量共に抜群…」という言葉が
定義づけられているのは広く知られています。
この人格とは、
単に身体能力が高く技術が優れている、
と言うことだけでは不十分です。
そこに人としての「品格」が備わって
「人格者」といわれる領域に達します。
その共通点は、周囲から認知され、
尊敬され、信頼され、共感され、
存在感が備わっていることにあります。
大相撲の横綱が、「心・技・体」
の具現者たる所以がそこにあります。
とは言え、
横綱に限らず人格を備えている人
と言えども最初から「心・技・体」
が備わっていた訳ではありません。
決して口に出すことはありませんが、
血のにじむような努力で心身ともに
鍛え抜いてその領域に到達したことは、
その風格(オーラ)が物語っています。
私達は、生まれながらにして其々に
個性=資質や才能が与えられています。
大切なことは、心磨き技練り心等し
=「心・技・体」を磨くことに精進し、
その人なりに人格の完成に向かうことに
人生の意義があるのではないでしょうか。
「心・技・体」とは、
その人の個性≒人格を磨き上げる
日々の修養であるとも言えます。