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したたかな若手大学教員と気づかない若手大学教員
はじめに
リハビリテーション学領域では、大学数が100を超え、さらに大学院の数も増加したことにより、ほとんどの都道府県で大学・大学院教育の礎が構築されました。これらの動向により、20年間で賢く聡明な若手大学教員が増えたと体感しています。その一方、賢いということだけで全てを片付けようとする視野の狭い教員も存在しています。ここでは、それらについて私見を述べていきます。
賢く聡明な大学教員とは
鋭い学術政治意識がある:学術界の力学を理解し、それを乗り越える方法を理解している。
戦略的なキャリア計画がある:キャリアアップのために、出版、助成金、ネットワーク作りに積極的に取り組んでいる。
適応力がある:新しい教育方法、テクノロジー、研究のトレンドを素早く学び、適応する。
効果的な自己宣伝ができる:自身の研究を披露して、プロフェッショナルブランドを構築する方法を知っている。
ちょうど良いバランス感覚がある:教育、研究、臨床、管理業務を巧みに管理できる。
気づかない大学教員の特徴とは
自分の能力を過小評価する
自分の影響力を過大評価する
研究や教育だけに集中する
学問的成功の全体像を見失っている
組織内の政治に苦戦している
ネットワークや人間関係構築の重要性を認識していない
まとめ
賢さは本質的に良いことでも悪いことでもなく、倫理的にも非倫理的にも解釈可能ですが、アカデミックキャリアで成功する教員は、賢さに加えて、自分自身の分野に対する真の情熱と教育、研究への取り組みを兼ね備えています。だからこそ、賢さを武器にキャリアップ、コラボレーション、学生教育、メンターシップ、研究成果、所属大学全体の評判と成功等について広い視野を持ち、様々な機会を活用しながら自分自身の哲学を磨きあてげてみませんか?