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日常に潜む美しさと、心に宿る太陽と。宮崎滞在のこと。


5/16~5/20までの日記。温泉で有名な大分県を離れた私は、次の目的地である宮崎県へ。別名、"太陽と海と緑の国"。もう一つが"陸の孤島"。「どうして陸の孤島なんだろう。。。?」と、疑問に思った私。でも、その意味が向かっていく中で理解した。大分駅から宮崎駅へ南下する電車が一つのルートしかなくて、しかも1時間に一本あるかないか。。。東京に住んでた頃の感覚で行くと、絶対にアウトなやつ! google map大先生を頼って、時間の事前チェックは必須。数少ない電車に無事に乗り、約3時間半かけて宮崎駅へ向かう。車内で歩き疲れた体を休めながら、SNSを使って情報収集タイム。でも、「圏外」という通りすがりの嵐が頻繁にやってきて。。(「あ、陸の孤島ってそういうこと?」ってなった)しぶしぶ、スマホから目を離した私は、次の新作に向けて考えを巡らせてみることに決めた。夢中になって考えていたら、気づけば車窓の外はナイトカラー。人生初の宮崎は、太陽が沈んだ夜からスタート。九州を巡ってきた中で、夜に新しい県へダイブインすることは初めて。「どんなところだろう??」と、ついに宮崎駅へ降り立った私が、駅前を見てすぐに感じたこと。それは、「めっちゃTropical。。。!」



毎回、新しい場所へ訪れるたびに目の前に広がる世界をじっくり観察することが楽しくて。建物から周辺にある植物・花々、街行き交う人。眺めてみることで見えてくるものがあるから。宮崎駅周辺では白を基調とした建物が多く、"フェニックス"というヤシの木と、都内では見たことがない花が至る所にあって。。!想像以上に南国らしさを感じた。そして、耳を澄ましてみると、まるで歌っているかのような抑揚が特徴の宮崎弁が。五感で触れているものが、どんどん宮崎に染まっていくような気がした。


日常に潜む美しさを沢山見つけた、宮崎・日南市飫肥


5/17~19は、宮崎駅から一時間少し離れたところにある、日南市飫肥(おび)へ。九州を巡ってきた中で、ICカードが使えないところを沢山遭遇したけれど、飫肥駅も同じ。この飫肥という町は、宮崎滞在初日のTropicalな印象からガラッと変わって、古き良き和の世界が広がっていた。どうやら"九州の小京都"とも言われているらしい。江戸時代の武家屋敷や商人町が今でも残っているところ。飫肥の滞在先は、モダンなテイストの「Marika」。そこで運営されている方と意気投合し、宮崎で有名な地頭鶏(じどっこ)など色々とご馳走してくださり、本当に沢山の話を交わした。見知らぬ土地で思いがけない素敵な出会いがあるから、「やっぱり旅は楽しいな」って思う。



飫肥滞在2日目は、新作に向けた撮影のために飫肥周辺を散策。この日は最高に良い天気。お日様が元気ハツラツなことが十分伝わってくるほど。城の跡地へ訪れていく途中、木々の影に木漏れ日がキラキラと輝いているのを発見。その様子は、まるでダンスをしているかのよう。影があるから光は美しく見えるし、光があるから影の美しさもあることに気づく。城の跡地はまだ先なのに、光と影のダンスにすっかり心奪われていた。日常にはこうした美しいなと感じる瞬間が至るところにあるから楽しいし、その瞬間に立ち会えた喜びがとっても大きくて。そうしたところに、幸せを感じる。次に心惹かれた瞬間は、城の跡地に広がる「癒しの森」。辺り一面、背の高い杉並木で広がる光景。美しい新緑の色味。風も爽やかで心地よくて。心に色が存在するなら、どんどん透明になっていくような感覚だった。その気分のまま、音声配信もその場で収録。自然のエネルギーを浴びながら、心の色が透明なままで。



心には太陽が宿っていること


5/19には日南市を離れて、バスで宮崎市内の滞在先へ。本数が少ないためか、予想よりもバス料金が高くつきショックを抱えていたものの、ゲストハウスがある最寄バス停まで着くと一瞬で吹き飛んだ。目の前に広がっていた景色は、再びtropicalな宮崎。海も見える場所のため、未だ訪れたことのないハワイにでもやってきた気分。そういえば、飫肥で滞在したゲストハウスの方が言っていたのは、昔は宮崎が新婚旅行のメッカでもあったらしい。今回の滞在先がある場所は、バス停から続く山道を登った先。キャリーケースをずるずると引きずりながらの軽いとはいえない運動は中々のハードモード。たどり着いたゲストハウス「The Little Garden」は、サーフィンが大好きなオーナーが海の見える場所を選んで生まれた宿。さすが山を登り切っただに見える海景気は本当に綺麗だったなぁ。



チェックインを済ませた後は、山を降りて周囲を散策しながら心動かされた瞬間を撮影。宮崎の太陽と海、押しては引いていく波の揺れ具合と音の響き、モリモリっとあるヤシの木、あとは自然にできた砂と岩のテクスチャに惹かれた。歩けば歩くほど、ついさっきまで快晴だったのが、次第に曇りへ。でも、心の中では常に気持ち晴れやかな状態が続いていた。これまでの宮崎滞在で燦々と浴びた太陽のパワー・エネルギーが大きかったかもしれない。私は心の中には太陽が宿っていていると思っていて。まずは自分を満たしてあげることで光が増し、その輝きは縁する周りの人に照らしていくのかなと思う。光が照らされた人は、太陽のような温かさを受け取って、心からの振る舞いを次の方へ贈っていく。照らし、照らされるという幸せの循環が拡がっていく。そういった優しい世界が拡がっていくことを願って、宮崎で見た光景をもとに新作『SUN DANCE』が完成。一人一人にある太陽が心の中で舞いながら、光を照らしあうように。


晴れには晴れの、雨には雨の良さがある。


5/20は一日中雨だった。次の滞在先は、リゾートスポットでもある青島。雨ということもあってか、観光地なのに人通りが本当に少なかった。でも、雨の日には雨の良さがあるよね。青島神社へ向かう前に、「宮交ボタニックガーデン青島」と呼ばれる熱帯植物が沢山ある温室へ。雨の日だから、温室のガラス天井に雨音が落ちるメロディが素敵。都内では全然見ることがなかったブーゲンビリアなどを目にして心癒される。その後は、青島神社周辺へ。雨の日に見る海は、いつもと違う表情をしていた。でも、その様子をじっくり眺めることができて優しい気持ちに。あと、手にしていた折り畳み傘を少し置いて、青島神社周辺で、ただひたすら雨に触れてみた。空から舞い降りてくる自然の恵み。近くに暮らしてた南国植物たちは、喜びいっぱいでキラキラと輝いて見えた。ほんの少し、自然と一体になれた感じがして嬉しかったなぁ。


この日、嬉しいことに宮崎在住のフォロワーさんと連絡が繋がって、予定していたスケジュールを前倒しして、5/21から鹿児島へ向かうことができるようになるというミラクルが起きる。。!最後の最後まで、本当に感謝でしかない。。5/1から九州を巡ってきて、いよいよラストの県。鹿児島最終日をやり切った後に、再びこの日記を更新したいなと思う。


最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。。!

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