「うみのこの思い出」-エッセイ-
「うみのこ」と言っても、海の話ではありません。
県民あるあるの一つと言いますか。
滋賀県では、たまに同県出身の方と話してると「フローティングスクールって行きました?」という話題になる事があります。
世代にもよりますが、多くの滋賀っ子の共通の思い出と言えます。
フローティングスクールとは、学習船「うみのこ」を運営する県の機関のこと。
その機関が、毎年県内に住む全ての小学5年生の子ども達を対象に、学習船「うみのこ」で1泊2日の琵琶湖に親しむ体験学習を実施しているんです。
なんと、昭和58年から続いているらしく、私自身も「うみのこ」で行われたフローティングスクールのことを、おぼろげにですが覚えています。
本当にうっすらした思い出ですが、とりあえず覚えてる事だけ箇条書きにしてみます。
子どもサイズの不思議な部屋
20人くらいが一緒の部屋だったと思うのですが、船の中のその部屋は、子どもサイズの造りかな?って感じで、すごく天井なども低めでした。
甲板掃除をした
小雨が降る中でのカッター活動
子供の頃、私が雨女だったせいで、当日は小雨が降っていました。
甲板掃除もこうやってやるんだよーという説明だけで中止だったかもしれません。
とにかく、ずっと霧のような小雨が降っていました。
ちなみに、カッター活動というのは、びわ湖フローティングスクールの中でもメインイベントとも呼べるものです。
10人乗りのくらいのジュニアカッターボートを、グループで力を合わせて漕ぐのです。
琵琶湖でボートを漕いだのは後にも先にもあの1回と思うと、なかなか貴重な経験をしたと思います。
船の中の食事で何か美味しいカレーを食べた
食事で覚えているのは、カレーを食べたということ。美味しかったかどうか味は覚えてないのですが、船の中でみんなで食べる食事という非日常なシチュエーションに興奮していた記憶があります。
ちなみに「うみのこカレー」としてコンビニでも売られていたみたいですね。
他校の生徒さん達とキャンドルセレモニー
キャンドルセレモニーって、大好きなんです。
具体的に何をしたかさっぱり覚えてないですが、キャンドルの炎を見つめながら、歌とか歌ったのではないでしょうか(適当)。
昭和58年から続くフローティングスクール。
初代「うみのこ」は老朽化し、今は2代目の船になっています。
甥っ子が今年で小学5年生になることもあり、ふと懐かしく、当時のことを思い出しました。
今のご時世では、船の中で1泊2日の宿泊体験というのは難しいかもしれないですが、琵琶湖に親しむ貴重な体験として、これからも引き継がれて行って欲しいなと思います。