【ライターの話】取材の合間のウロウロに全力を捧げる日(取材も頑張る)。
何から何までありがとう取材
先日、朝イチから自動車部品工場の取材がありました。
編集の人と事前に打ち合わせて、一生懸命「どう食い込むか」を相談したのですが、お互い超文系(たぶん)。
トランスミッションとは何か。
トランスファーは四輪駆動にのみついているが、なぜなのか(4Wと2Wの切り替えをする装置なので当然なのだが基本知識がゼロ)。
話すほど自分たちの無知を知るのみで、「知ったかぶりはやめよう。頑張って調べ抜いて、あとは素直にぶつかろう」というゴールに着地。
そして迎えた取材の日、大企業の凄みを知りました。
取材の日のために専用資料を用意し、新卒採用向けのような詳しい会社紹介、今回のテーマに即した新しい試みに関するプレゼンをしてくださり、
「何か質問はありますか?」
と、質疑応答形式に落とし込む形で進めてくださった。
私は、話を全部を聞いてから「御社の強みは〇〇と解釈してもよろしいですか」と尋ね、深掘りすればよく、自分の無知を晒しながら質問を重ねる必要はなく、メモを取らずともキーワードはすでに資料に落とし込まれていて、何から何までありがとうの会でした。
合間に「行きたかったところに立ち寄る会」。まずはお菓子屋さん
午後15時から隣の市で取材予定があり、数時間あくことに。
ランチをするのか、それとも食事を適当に済ませて、心のリストに刻んだいきたい場所を巡るか。脳内会議の結果、後者をセレクトしました。
※パソコン持参で来たのに、「どこかで仕事」という選択肢が全く頭脳に上らなかった。
まずは発酵スイーツのお店へ。浜松市の大平台という住宅街エリアにある、米麹や米粉を使った焼き菓子のお店です。
甘酒ドリンクをテイクアウトして、あとは一番人気のカヌレとマフィン、それからバナナブレッドを。どれも日持ちがしないので、その日食べられる分だけを購入しました。
甘酒は黄麹と米だけを材料にしたものですが、酸っぱくてほのかに甘い! 黄色麹がクエン酸を発するからだそうで、この独特の味が人気だそう。爽やかです。
個人のブックストアでじっくり本選び
その次、また車をしばらく走らせて、次の取材地から車で10分の場所まで。
浜北エリアにある個人の本屋さんへ。
※上記記事ではマンション2階で営業とありますが、今年の5月に移転。
個人の本屋さんはとても面白いです。そもそも選書が限られているので、「普段なら手に取らないジャンルの本」を間近で見ることができます。新鮮。
ここでは、まず「いつか買おう」と思っていた、高山市の民藝店「やわいや」のオーナーさんが書かれた本と、梨木香歩さんの本を(以前、よく読んでいたのですが最近ご無沙汰です。「西の魔女が死んだ」は名作。「裏庭」「家守綺譚」「村田エフェンディ滞土録」など、どれも読み応えがあり面白いです)。
購入後にZINEコーナーを発見。
テンションが上がって手に取りながらオーナーさんから解説を聞きました。
「これ面白いよ」「これは読み応えあるよ」など感想を聞きながら、購入したのは以下の2冊。
「大人ごはん」のvol.5は「料理がしんどい」。
この冒頭に、小説家の絲山秋子さんのエッセイがあるのですが、秀逸で身悶えました。どうしてこんなにスルスルと止めて、害がないのに面白くて、センスのある文章が書けるのでしょう。
その後の特集も大変興味深く、買ってよかったです。
もう一つは、deesmagazineという気骨があるフリーペーパーを作られる方々が出した、特装版400円の小さな本。手作り感たっぷり、カバーの裏側まで文字がびっしり、本当に「すごい」しか言いようがないのですが、こちらは全国各地のミドルエイジの人々が「どんな雑誌を読んできたのか」を紹介するZINEです。
先日からリトルプレス探索をしている中で、この本屋さんが扱う本が一番好みかな?
そもそも、オーナーさん自身が読んで勧めてくれる姿勢が素敵でした。
本屋さんで喋っていたら時間がギリギリになり、急いでつぎの取材現場へ。
10分前に到着し、1時間ほど打ち合わせをして帰りました。
その日のおやつに、発酵スイーツ店で買ったお菓子を。
私は昔から「その日のギャラを圧迫する、もしくは凌駕する散財」をしがち。ただ、この体験の積み重ねと、ここから受ける刺激が、仕事を続けるためのエネルギーチャージだと思っている節があるのでした。
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地方の出版社を経てフリーの編集ライターとして活動しています。
○地方でライターの仕事を続けるには
○単価アップを叶えるには
○そもそもライターってどんな仕事?
○編集の視点とライターの視点の違い
などについて、自分なりの解釈をしていきたいと思っています。
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