中小企業がSDGsに取り組む理由
中小企業がSDGsに取り組むのは、時代がそのような姿勢の企業を求めていたり、評価する傾向にあるのが理由のひとつではないでしょうか。
必要に迫られてSDGsの取り組みを始める中小企業が増えているわけですが、一方ではそういう企業向けのESG融資の存在も無視できないです。
ESG融資とは、環境などに配慮する企業を対象とした融資のことで、取り組みに必要な資金の貸付が受けられるのが特徴です。
外部機関の評価を受けないと融資が認められないので、ESG融資を受ける企業はSDGsの取り組みが評価されていると分かります。
一方では事業機会の創出もSDGsに取り組む理由で、取り組みを始めるとこれまで関わりが浅かった企業や行政機関、NPOなどとの繋がりもできます。
教育機関との繋がりができる中小企業もあるので、そこから新たな事業が生まれる可能性は計り知れないです。
勿論、既存の事業の可能性も広がりますし、新しい事業が生まれるかどうかは企業の取り組み次第です。
中小企業がSDGsに挑戦する上で大切なのは、バリューチェーン全体を分析して課題を探し出すことです。
バリューチェーン全体の分析は自らの事業活動を客観視して、どこにどのような影響を与えているか把握するのに不可欠です。
影響には良いものと悪いものがありますし、例えば製造加工を行う企業であれば、少なからず環境に悪い影響を与えています。
そして、それは製造加工だけでなく、資材の仕入れや出荷を含めて、トータルで把握したり見直すことが必要です。
課題が見つかれば何に取り組むべきかが見えてきますし、何をどうすれば課題が解決するか考える切っ掛けになります。
SDGsは単なる流行りではなく、人々にとってより良い持続可能な社会の実現に向けた取り組みです。
中小企業の取り組みであっても、SDGsがもたらす影響やメリットは大きいですし、社会全体に関わる壮大なプロジェクトともいえるでしょう。
いずれにしても、中小企業がSDGsに取り組む理由は十分にありますし、事業機会の創出ひとつ取ってもメリットが実感できると思われます。